機動戦士ガンダム ギレンの野望
連邦対ジオンの熱き戦い
このギレンの野望は今でこそメジャーなガンダムSLGとして名を馳せてますが、発売当時は本当にビックリさせられましたね。私ははじめてこのゲームを知ったのは高校1年生だったと思います。見るものすべてが斬新で大いに驚かされました。まずはオープニング。いきなりアニメーションでした。マジ金かけてるなーと関心。といいますか、まさか噂のルウム戦役がアニメで見れるなんて信じられませんでしたね。オープニング画面で黒い三連星が旧ザクでジェットストリームアタックをしていたのも感動だったんですが、もっともインパクトがあったのがつのの無いシャア(とザク)でした。
ツノの無い赤い彗星
ルウム戦役で五隻の戦艦を撃沈する前だからまだ中隊長マークがないんでしょうね。とにかくこのギレンの野望、そういった細かな配慮が完璧でガンダムマニアを納得させたに違いありません。プラモデルを作ったことのある人しか知らないジョニー・ライデンやシン・マツナガなどいわゆるMSVのパイロットに顔がついたのも実は本作からではないでしょうか?たしかに彼らなくして一年戦争を語ることなどはできませんが、本当に登場させるとは驚きました。MSVだけではなくククルス・ドアンとかザクレロのパイロット、デミトリーとか、あとはジャブロー提督のゴップとか裏切り者のエルラン中将、かんしゃくもちのリード中尉とか・・・かゆいところにもしっかりと手の届いたニクイ配慮。完璧です。
左から
ジョニー・ライデン デミトリー エルラン リード
連邦の高官は能力の低いザコが多い。まさに連邦のブタども、モグラどもである。
えーと肝心のゲーム性ですが結構良好です。最初からザクを持つジオンは序盤が圧倒的有利で中盤からはガンダムなどに苦戦を強いられ、逆に連邦軍は序盤こそ戦車や航空機で防戦一方ですがモビルスーツ・ガンダムの完成、そしてジムの量産を迎えると、豊富な物量もありジオンを圧倒できるでしょう。私はやはりジオン軍で多くの時間を過ごしたわけですが、腕次第ではジオンでの完全勝利も夢ではありません。私の場合はゲーム中盤にジャブロー攻略作戦を発動させて一気に連邦を叩きます。もう手馴れたもので、ジャブロー攻略作戦前にゲルググやギャンなど第2世代のモビルスーツも完全に配備完了させております。まあこうなると逆に楽勝で楽しくないかもしれませんが、人によって遊び方は千差万別あると思います。
ちなみにパイロット同様、このゲームには多くのオリジナルモビルスーツが登場します。キャスバル専用ガンダムとかシャア専用リックドムとかランバラル専用ザクとか・・・。でも私がもっとも気にいったのはギレンの野望オリジナルモビルスーツ、ギャン量産型でした。
ギャン量産型
これを見たときの驚きは本当に凄いものでした。思わず「マジかよ〜!!」と声が出るほど。そもそもギャンのファンはゲルググファン並にいただろうから、このギャン量産型にはみんな度肝を抜かれたに違いありません。「もしギャン量産されたら・・・・」考えただけでもゾクゾクします。このギレンの野望ではその「もし・・・」を実現させてくれました。マジ最高ですよ、コイツ。量産機にありがちな安易なカラーリングでなく、金色という悪趣味とも取れるが非常に美しいMS。ジオンらしくないがギャンらしい、そんな印象を受けました。ゲーム中での気になる性能は・・・・耐久力を犠牲に格闘能力はギャンと同レベルという異常な強さ。やってくれます、ジオン技術陣。
実際量産し戦線へ投入すると、その反則的な強さは圧巻です。多数発射を誇るシールドミサイルは連射される分、ある意味ゲルググのビームライフルよりも強かったといわれています。そしてお得意の格闘戦。コストはグフとドムの中間くらいという格安。低コストかつ遠近にわたる抜群の戦闘能力・・・・まるで第二次世界大戦のP51マスタングの生まれ変わりでしょうか。これこそ一年戦争の最優秀量産機なのです。
金色に輝くギャン量産型。残念ながら作品が進むにつれどんどん弱体化していきます。ですが最初の登場作であるこのセガサターン「ギレンの野望」ではゲルググを超えるジオン最強の量産機と言えます。やる機会があれば絶対量産しましょう。
ギャン量産型が来れば陸戦型ガンダムもジムスナイパーUも怖くない!
まあ、話が二転三転しすぎましたがとにかくこのセガサターン「ギレンの野望」はかなりの名作で是非皆さんにも遊んで欲しいと思います。最近のギレンの野望シリーズもプレステ2などから発売されていますが難易度も高く、ギャン量産型も弱いため(笑)あんまりお勧めしてはおりません。やっぱり元祖ギレンの野望こそが最高です。わすれちゃいけない一年戦争がここにあります!