※このプレイ日記は2014年5月26日に後援者のスイマーさんが製作したものです。











<札幌>







 大通の『とうきびワゴン』でトウモロコシを買ってきました。



 北海道のトウモロコシはうまいよな。トシも1本どうだ?



 いえ、私はいいです。食欲がなくて。



 最近、歳四さんはずっとこの調子ですね。どうかされたのでしょうか?



 ふむ。確かに最近は浮かない顔をしていることが多いな。



 私はオリジナル・・・『土方歳三』の強さにどこまで近づいているものでしょうか?

オリジナルが生きていた時代は現在よりもっと殺伐とした時代だったはず。

それだけ多くの敵と戦ってきたオリジナルに私はまだまだ及ばない気がしてならないのです。



 トシも十分に強いとは思うけどな。剣術については俺なんかよりも上だろうし。



 神宮司家に仕えていた時はずっと函館にいましたので。

少なくとも函館には自分以上の手練れはいなかったのですが、

札幌にきてから世界が広がりこのように思うようになりました。



 歳四さんは、たまに札幌市内の剣道場などに出向いて師範クラスと

手合わせをしているみたいですよ。



 なるほど。さらなる高みを目指すようになったということか。

オリジナルの強さはさすがにわからんが強い奴は世の中にはたくさんいる。

わかった。それならトシに1つ指令を出すことにしよう。



 指令ですか?



 うむ。北海道のある地域の村にいって村長に書簡を届けてもらう単純な任務だ。

この任務は『強さ』を必要とする任務。トシにはぴったりだろう。



 わかりました。それでは行ってきます。
















第1109弾





サムライスピリッツ

















 で、スイマーさん。歳四さんはどちらへ向かったんですか?



 そうだな。その説明の前にまずはこちらの作品の紹介をしたい。












 


 『サムライスピリッツ』ですか。



 1993年にゲームセンターのアーケードゲームとして稼働したSNKの対戦格闘ゲームだ。

当時、『ストリートファイターU』を代表として様々な格闘ゲームが稼働していたが、

この作品は斬り合いを主眼とした作品であり

ほとんどのキャラクターが武器を所持していることや攻撃ヒット時の出血表現、

さらには敗北時の血飛沫、胴体切断などの表現、

敗北=『死』という内容は他の作品にはない強烈なインパクトだった。



 胴体切断ですか(汗)














 俺も小学生の時に映像を見たことがあるが結構、衝撃的だったぞ。



 なるほど・・・。真っ二つですね(汗)












 個人的には、敗北者の死体を運ぶ黒子も不気味だったな。



 まさに敗北=死ということなのですね。



 家庭用ゲームへの移植としては、メガドライブやスーパーファミコン、ネオジオなどがある。

サムライスピリッツがやりたくてネオジオを買ったというプレイヤーも多くいたようで

ネオジオを爆発的に普及させた作品ともいわれている。

今の若い人はメガドライブとか知らない人が多そうだけどね。







<メガドライブ>





<スーパーファミコン>





<ネオジオ>







 いろんなハードに移植されたのですね。



 あとはゲームの時代背景について語っておこう。

江戸時代中期が舞台となっている。










 例えば本ゲームの主人公格である覇王丸は1763年生まれということになっている。

今から250年前くらいの人物ということになるな。



 ふむふむ。



 ゲーム自体も強攻撃である「大斬り」が一撃必殺になるなど

必殺技ではない単純な攻撃も重い一撃となっており、

大味ながら駆け引き重視の絶妙なバランスで今でもファンが多い作品だ。

のちにシリーズ化して続編も発売されている。



 『サムライスピリッツ』についてはよくわかりました。それで

歳四さんの今回の任務とは何か関係があるのですか?



 この『サムライスピリッツ』には、ナコルルという女性キャラクターが登場する。















 なかなか美しい女性ですね。



 このナコルル、ストリートファイターUの春麗、餓狼伝説の不知火舞、

ヴァンパイアのモリガン
と並ぶ格闘ゲーム界不動の人気キャラクターの1人で

『清楚で純真な若い女の子』という女性キャラ枠を確立したキャラクター

とも言われている。












 その人気は凄まじく三鷹市の水道局のポスター起用されたくらいだ。



 そのナコルルさんですが250年前の人ですよね?

しかもゲームのキャラクターじゃないですか。











 うむ。実は大学時代に北海道を旅行していた時に、アイヌ民族の村でナコルルが

『精霊』として祀られているのを偶然発見してな。

まあ、実際には村の守り神として有事の際にだけ姿を現わすようで

普段は封印されているような感じなのだが、

村長に勝負に挑戦したいといえば封印を解いてくれて挑戦できるんだ。

勝負して勝てばナコルルは、力を貸してくれることになっている。

トシにもたせた書簡には『勝負に挑戦したい』という内容を書いておいた。

俺は昔、勝負に挑んでボコボコにされて泣いて本州へ帰ったものだけどな。




 なるほど。そういうことだったのですね。そんなに強いのですか?



 正直なところ、トシでもかなり厳しいだろうと思っている。

ま、生きて帰ってくればそれでいいさ。











<1か月後・・・>


















 た、ただいま戻りました。大変遅くなり誠にすみません。



 だいぶボロボロじゃないですか!?大丈夫ですか?




 生きて帰ってきたか。とりあえず良かった。

まあ、上には上がいることがわかっただろう。



 簡単な指令だと思っていましたが実際はとんでもない指令でしたよ。

ですがしっかりと任務は果たしました。



 ん?まさか勝ったのか?



 はい。生死をさまようほどの重傷を負いましたが・・・。勝負から3週間、

アイヌの村で養生しておりました。














 これからこちらでやっかいになります。



 妹のリムルルも一緒だよ。



 さすがは土方歳四よ。これからは副長を名乗ることを許す。

よくぞやってくれた。



 ありがとうございます。私も吹っ切れることができました。

これからも更なる高みを目指す所存でございます。

ナコルル、リムルルと修業を続けてまいります。












 

こうして新たなる強力な戦士を得たスイマー一行であった。





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