※このプレイ日記は2014年6月30日に後援者の秋穂さんが製作したものです。






 

 みなさん、こんにちは。長い通院がようやく、ようや〜く終わりました。

隊長さま、後援者のみなさま、どうもありがとうございました。

のっぴきならないことがありまして、それはもう苦しかったですね。










 当たり前のことが当たり前にあること、ただこれだけが、

こんなに、こ〜んなにありがとうって思える体験はそうそうないです。

もう感謝、感激です。

私がどんなになってもそばにいてくれる人。

また、失ってはいけない人どこまで深いつながりだったのか気づかせてくれた今回の通院は、

ありがたい経験でした。

 こ〜んなにといっても、意味不明っていわれそうなのですけど、

そこは笑ってごまかしますね。



苦しい時を乗り越えてきたのだから、今まで諦めていたことにもう一度頑張ってみようと、

勇気をくれたきっかけにもなりました。

勇気をもらってどうするのかって?それは、トップシークレットです。

これからも、明るいプレイ日記を書いていけたらいいなと思っています。






さて、今回のプレイ日記は、「考え方や行動次第で世の中が変わる」ということを

テーマとした作品をご紹介。

 「世の中を変えるようなことがしたい。」、「私がしたいことをしたい。」

そういった願いは、私たちそれぞれの心の奥底に眠っています。

願い・・・。欲求といいましょうか。

アブラハム・マズローという方が「欲求」について、5つの段階に分かれるといいました。











最終段階が「自己実現の欲求」というものなので、

秋穂はお恥ずかしながらさっぱりわかりませんでした。

 秋穂の願いは様々ありますが共通して言えることは「みんなが幸せになる」

というもの。

そして、「みんなが幸せになるためには、何が一番良いのか。そして、そのためには、

私はいったいどうすればいいのか。」
という素朴な疑問。

 単純なようで、実際に実現しようとなると、とても難しい問題です。

 問われた方からすると、ますます難しい問題ですね。

まず、「みんな」とは一体どこまでの範囲の「みんな」なのか。

 「幸せ」とはいったい何か。人それぞれに「幸せ」の内容が異なります。


 言葉で表現するとなると「言葉」が足りないことに気づきますし、仮に言葉で表現できたとしても、

問う人が理解できるのかとなると難しくなるからです。

問う方も、「問われた方」が真に自己実現を体現した人なのかどうかという見極める力がいりますし、

問われた方の意図を読み取るという力が必要になるからです。

 この問題について、興味深いお言葉があるので併せてご紹介します。










この方のお言葉


考え方がまとまっていないので、あなたが思ったこと悩み考えたことを書き綴ってみるといいよ。

そうすれば、あなたの考え方がまとまってくるでしょう。

あなたが書き綴ったことを、他の誰かに見せる時がやってくるでしょう。

そして、あなたの意思が、その誰かに受け継がれていくことになるでしょう。




奥が深いですね。それでは、今回、ご紹介する作品は、この作品です。











第1141弾





維新の嵐








 『維新の嵐』は、コーエーが作成した歴史シミュレーションゲームの一つ。

 その中で『維新の嵐』は他の歴史シミュレーションゲームと趣が異なります。










 『信長の野望』や『三国志』は、武力や戦争による全国統一ですが、

『維新の嵐』は思想の統一。


「説得」という方法で全国の藩の思想(藩論)を統一することが目的。

※武力による討幕も可能。江戸を攻撃しようものなら、全国各地の天領(幕府の領地)から

兵をくりだしてきますのでこれはこれで難しかったりしますけど。


自分の信じる思想に、他人を感化させる。

感化された人が更に他の人を説得し感化するという醍醐味が本作の面白さです。

ちょっと物騒ですが、新撰組のように力で訴えてくることも可能。

「考えを改めるか。改めなければ・・・。」という方法もあります。








思想は、「尊王」・「公議」・「佐幕」の3つに分かれます。

そしてそれぞれに、上位思想と下位思想があります。

同じ思想でもより先進性を高めて、外国からの圧力に対抗すればいいのかと、

抽象的な考えからより具体的な考えに改まっていっているのですね。



尊王→上位思想:倒幕   下位思想:勤王

公議→上位思想:大政奉還 下位思想:雄藩連合

佐幕→上位思想:公武合体 下位思想:幕権強化




 日本史好きの方だと、ワクワクするでしょうね。解説してみますね。



 幕末になってから、急に天皇を中心とした尊王の考えが隆盛してきますよね。

不思議に思っていたのですけど、調べてみるとものすごく深いのです。

もともと、天皇は「神様」ですから、その存在は禁中並公家諸法度で明文化されるまで

超法規的存在だったそうです。

江戸時代の平和な時代を迎えて国学等の学問が発達するにつれて

「尊王」という思想が根付いていていくのですが、そこで天皇と将軍の立場が

どういう関係だろうかという疑問がでてくるのです。


そこの理論を江戸幕府は天皇から日本の内政を任されている(大政)という

発想(←寛政の改革の松平定信といわれています。)で乗り切ってきたのです。



 ただ残念だったのは、内政は幕府でも「外交」はどうなるのか、そこがグレーゾーン。

1840年のアヘン戦争で清が外国に負けてしまい、幕府も外国と戦争すると負けるかもしれない。

そういう不安が少なからず江戸幕府にでてしまったのですね。

だから、外国からの交渉となると、天皇に判断を仰がなくてはいけないという発想が生まれてしまい、

幕府による威信がゆらいでしまったのです。


 幕府と朝廷が一体となればいいという公武合体。

大政を天皇におかえしするけど日本の実力は江戸幕府がもっているから

表向きは朝廷で実務は江戸幕府。


何百年という辛酸をなめてきた外様大名や平安時代からの回帰をめざしたい

という想いを果たすという倒幕。こういう下地をのみこんでいくと、

コーエーが取り入れた6つの考え方はよくできているなと感心します。

日本中が外国からの圧力から逃れるにはどうすればいいのだろうと

日本中が大騒ぎになっていきますよ。








日本各地にいる要人(登場人物)を説得してまわり、幕末を乗り切ることが本作の目的。







 シナリオは2つ用意されています。


日清・日露戦争にまで尾を引いた日米修好通商条約が締結された1853年6月19日から

スタートする「新時代の幕上け」。

外国人を排斥する攘夷(じょうい)が不可能であると思い知らされた下関戦争勃発した

1863年5月10日からスタートする「明治維新の戦乱」。









 プレーヤーは、一人の志士を選んで、主人公にします。

 それぞれのシナリオごとで、操作できる志士が一部変更となっていていて

本作品の魅力の一つとなっています。



「新時代の幕上け」のシナリオでのおすすめは、吉田松陰・島津斉彬・井伊直弼ですね。




尊王の志士を数多く送り出した先人こと吉田松陰。

→長州藩から多くの逸材を育て上げた学問の天才。松下村塾から久坂玄瑞・高杉晋作を世に送り出す。

妹の文は、2015年度のNHKの大河ドラマの主人公に抜擢されました。


近代化に成功させた薩摩藩のお殿様こと、島津斉彬。

→この方は、日本人で初めて写真に写っていたといわれていました。

秋穂は、日本でとても偉い人が、命が吸い取られてしまうかもしれないと言われていた写真を、

いの一番で撮影するだろうかって素朴に違和感があったのです。

それが、本当に覆ってしまいました。

今のところ、日本人最古の写真はペリーが来日する前にアメリカに渡っていた漁師さんです。


大老かつ彦根藩のお殿様こと、井伊直弼。

→井伊直中の14番目の男の子として誕生しました。

5歳の時にお母さん、17歳の時にお父さんが亡くなり、

17歳から32歳まで中流の武士(300俵の捨扶持)と同じような生活を送りました。

300俵の捨扶持といっても、現在の価値で年収720万円くらい。

彦根藩のお殿様になると年収180億円くらいになります。

スケールが大きいですね。





「明治維新の戦乱」は吉田松陰・島津斉彬・井伊直弼が選択できないかわりに

登場するのはこの3名です。



上海から帰国し奇兵隊を統率する高杉晋作。

→アヘン戦争で中国が西欧列強に敗北して、1842年の南京条約で開港した上海。

激動の上海で多感な20代を過ごした高杉晋作の破天荒ぶりを体現。


幕末四賢侯そして新時代「明治」を勘案した松平慶永。

→勢いを増す尊王の長州藩・薩摩藩と、佐幕派の会津藩・長岡藩と板挟みになる福井藩のお殿様。

プレーヤーは、尊王と佐幕の中道をあゆむ公議を立て通すことができるのでしょうか。

ガトリングガンで新政府軍を撃退においこんだ河合継之助。

→司馬遼太郎様の作品『峠』の主人公。

徳川の時代を長らえることは河合継之助の双肩にかかっている?









それにしても、皆さん若いですね。

そして100歳以上の長寿が普通になってきた今と比べてみると、

あまりにも短い一生です。





(参考)1858年日米修好通商条約締結時の志士の年齢と享年。



 高杉晋作  19歳(生年1839年〜没年1867年。享年27歳。)

 坂本竜馬  22歳(生年1836年〜没年1867年。享年31歳。)

 桂小五郎  25歳(生年1833年〜没年1877年。享年43歳。)

 吉田松陰  28歳(生年1830年〜没年1858年。享年28歳。)

 西郷隆盛  30歳(生年1828年〜没年1877年。享年49歳。)

 河井継之助 31歳(生年1827年〜没年1868年。享年41歳。)

 山内容堂  31歳(生年1827年〜没年1872年。享年45歳。)※参考掲載

 岩倉具視  33歳(生年1825年〜没年1883年。享年57歳)

 勝海舟   35歳(生年1823年〜没年1899年。享年76歳)

 井伊直弼  43歳(生年1815年〜没年1860年。享年45歳。)

 島津斉彬  49歳(生年1809年〜没年1858年。享年49歳)










 操作するプレーヤーを決めたら、1日4ターン行動を繰り返すことになります。

タイムリミットがあって、そのシナリオでも西南戦争のあった1877年12月31日に終了します。

それまで、何をしてもいいのです。

シナリオのプレイ期間が短縮されてしまうので、シナリオ2を選びにくかったですね。









勉学・剣術に励むもよし。遊郭で遊ぶもよし。暗殺に走るもよし。











・・・おおっとっと。

丁半博打や遊郭ですってんてんになっても、佐渡や石見の鉱山でひたすら鉱脈を発掘し、

500両くらい一気に稼ぐことができます。

金策にこまったら、鉱山で回収。これが鉄板です。












 最長約19年間(27,740ターン)過ごせば強制的にエンディングを迎えます。

 思想統一ができなかった場合は、

日本は外国により植民地になりましたというエンディングになるそうです。


タイムリミット以外のゲームオーバーは、「暗殺」されるか、

主人公の「思想」が別の思想にかえられてしまうことです





おすすめの志士は、坂本竜馬です。

坂本竜馬のみの特権で、同志5人をあつめると海援隊を結成できます。

身分も藩士から家老級の待遇になります。降格される心配がありません。

『維新の嵐』は「身分」が幅を利かせます。

身分が低いと、藩主に会うこともできません。一番身分の低い藩士が、

藩主に説得することができるためには、重臣、次に家老から

ある程度信頼されて初めて藩主を説得することができるのです。

 他の藩も同じ方法になるため、攻略の糸口は、自分の所属する藩で出世して

家老になることです。家老になると、

他の藩の藩主に直接説得することができるようになります。





 「海援隊のメンバー?未だに、5名を覚えています。池

蔵田太、長岡謙吉、陸奥宗光、新宮馬之助。・・・・。はい。5人っと。」



 「えっ?」


※5人目は、近藤長次郎。







おすすめのシナリオは、「新時代の幕上け」です。

工夫次第で、安政の大獄、急逝、桜田門外の変が発生しない

「if」の世界を楽しむことができます。






 「if」の世界ってどんなの?」



 「思想を変えて、同志にすれば死亡イベントを阻止することができますね。

その結果、佐幕思想の吉田松陰、尊王の井伊直弼の誕生になりますね。

となるので、イメージを大切にしたい人にとってはうけいれられないかも・・・。」






ということで、『維新の嵐』をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

それでは、また、次回のプレイ日記で〜。












おまけ
 
最近は、ハードもソフトも技術が進んで、様々なパラメーターやイベントが用意されています。

『維新の嵐』が発売された時代では、どうしても限界がありました。







 当時は革新的だった迫力のオープニング。よくみると・・・。









一部の漢字が変換されていなかったり、漢字とひらがな・カタカナの文字の

バランスが悪かったりしますね。

スペックに限界があるので、不思議なことがあります。

一例をあげてみますね。





【その1】武力の高さ

 武力=攻撃力というパラメーターがあります。剣術の力量を連想しますが、

長崎のグラバー邸で、ピストルを購入すると「武力」が上がります。

ピストルによる攻撃力と、日本刀による攻撃力が同じ扱いになってしまうのです。






辻斬り時では、ピストルによる攻撃力の加算があろうとも、日本刀で切りあう。








優勢・劣勢の区別しにくく、「学者肌の人」と「新撰組」が互角に戦っているイメージになります。

あくまで、それなりにです。

三国志のように一騎打ちによる一撃必殺がないので、それなりに善戦します。

沖田総司等剣客で名をはせた要人であっても、深い傷を負っていると返り討ちにあい、

お亡くなりになりますので、体力のゲージにはご注意を。







【その2】単独行動が好きなお殿様

各要人の違いは、パラメーターの数字の高低で表現されますが、行動パターンは

どんな要人もかわりがありません。

  一介の浪人も、お殿様も同じ。









そのため参勤交代を無視し、お供をつけずに単独行動をするお殿様が続出。

「桜田門外の変」、「坂下門外の変」も真っ青になるくらい、

暗殺者とお殿様とのタイマン勝負が繰り広げられ、お亡くなりになります。


  でも、大丈夫。

お殿様には、特権があります。

亡くなったはずなのに、何事もなかったかのように復活します。







「亡くなる?笑止。何度でも蘇るさ。」








「大丈夫、たぶん私は3人目だから。」



  江戸時代には、現代にない医療技術・・・があったのかもしれない?








【3】定期的に訪れる使者

定期的に、使者が訪れます。

例えば、佐幕思想だと、佐々木只三郎が将軍のお言葉を伝えに来たといって来訪します。

佐々木只三郎は坂本竜馬を暗殺したとされる剣客でして、どこからともなく現れます。

暗殺されるのかとビクビクしていました。

「言葉」だけ伝えて去っていきます。

お金をくれるとかいったメリットは一切ありません。

剣客がず〜とず〜とついてくるという「恐怖感」。そして、一切なにもないという「誰得感」。

絶望以外なにもありません。

プレーヤーが日本中を歩き回っていても、たずねてくるので、

江戸からの旅費で全部つかってしまっているのでしょうか?

よりによって剣客を送り込んでくるのでしょうか。









雑念なく自分の志をたてているのですから、せめて・・・なんでもありません。

とにかく、不思議なイベントでした。





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