※このプレイ日記は2015年3月9日に後援者のスイマーさんが製作したものです。
第1377弾
カードで連結!電車でGO!
PartA
ということでこれから「トワイライトエクスプレス」に乗車する。切符は2枚あるから
一緒に行くぞ。
ほ、本当ですか!?
まあ、修学旅行みたいなものだ。札幌から大阪までは1,508.5km、22時間50分の運行だ。
まずは列車に乗り込もう。時間がない。
それにしてもよくチケットが取れましたね。
トワイライトエクスプレスは平成27年3月12日で運行終了だ。
もともとチケットがなかなか取れない列車であったが
運行終了が決まりプラチナチケット化がさらに激しくなった。
はっきりいって1秒以内に売り切れる切符だ。
また引退前に値段以外にも様々な伝説を生んでいるな。
JRのチケットは1か月前の10時に発売される。10時前に窓口に行き10時ジャストに
予約するのを10時打ちというが3回チャレンジしたもののダメだったよ。
結局、あの方を頼ることにした。
あの方・・・ゴッドマザーですか。(プレイ日記1258弾参照)。
ゴッドマザーの住む大野町(現:北斗市)だが、北海道新幹線の「新函館北斗駅」のある町でもある。
実はゴッドマザーの所有する土地が北海道新幹線の用地買収にかかったらしく
莫大な売却資金がゴッドマザーに入ったらしい。
さらに鉄道関係者も頭の上がらない存在になっているようでな。
ゴッドマザーの一声でB寝台(Bコンパートメント)ではあるが2席を押さえてもらった。
わが父も頭が上がらないようです。ゴッドマザー・・・恐ろしい人物です。
そろそろ出発するようだな。
「いい日旅立ち」が流れましたね。
〜アナウンス〜
皆様の夢をのせましてトワイライトエクスプレス、札幌駅を出発しました。
さすがにテンションあがるな。そういえば・・・し、しまった!慶広、食堂車へ急げ!
えっ!?どうしたんですか?
シャワー券が売れ切れちまう。先着順なんだ。すでに争奪戦は始まっている!!
ふう、なんとか確保しましたね。
さすがはトワイライトエクスプレス。良い時間のシャワー時間は売り切れていたな。
先生、せっかくですし車内を見て回りましょう。
そうだな。まずは個室のシングルツイン席。まだ人がきてないみたいだがなかなかいいな。
「走る豪華ホテル」と言われるだけあって個室のドアも豪華ですね。
7号車のミニサロンも豪華なものだ。旅雑誌も備え付けだしな。
食堂車もかなり豪華ですね。
フランス料理を予約すると1人1万2千円。日本海懐石御膳でも6千円だ。
でもせっかくだからという気分になるから不思議だ。
だがこのディナーチケットもプレミアになってしまっている。
即完売の状況だし、夜9時からのパブタイムで何か食べよう。
このパブタイム時間なら予約なしで食事可能だ。
わかりました。あとはスイートルームやロイヤルルームなんかも見てみたいですね。
残念ながらスイートルームやロイヤルルームはチケットがないと行けないみたいだ。
まあ、鉄道ファンのHPなどを探せばレビューもたくさんあるからそちらを参照してもらおう。
簡単にだけ紹介しておく。
<ロイヤルルーム>
料金:17,670円(平成27年3月料金・1名利用の場合)
テレビ・BGM装置・クローク・トイレ・洗面所・シャワールーム・ドライヤー
ルームキー・コンセントの装備あり。
<スイートルーム>
料金:52,440円(平成27年3月料金・2名利用の場合)
テレビ・BGM装置・クローク・トイレ・洗面所・シャワールーム・ドライヤー
ルームキー・コンセント・冷蔵庫の装備あり。
(画像は展望タイプ)
スイートルームは素晴らしいですね。ここを取れた人は間違いなく
選ばれし人間でしょう。
さてと、時間もあるしサロンルームに行こう。B寝台(Bコンパート)やB個室の客は
ここで過ごす人も多い。開放的だしビデオ上映もされているからな。
〜数時間経過〜
しかし、案外退屈なものですね。
およそ23時間の旅だからな。サロンルームで知らない人と話をしたり、
Bコンパート席は4人の相部屋のようになっているから
そこで鉄道トークなどをして楽しむ人も多い。
夫婦やカップルで乗っている人もいろいろとのんびり話したりできるいい時間だと思う。
そういえば、スイマー先生は先ほど鉄道ファンの方と少しお話しされていましたね。
正直、そこまで鉄道は詳しくないからけっこうディープなネタには苦労した。
ただ、学生時代は「貴重な移動手段」としていろんな列車に乗ったから少しは話せるけどな。
最近は鉄娘(てつこ)と呼ばれる女性の鉄道ファンも増えて一人で乗りこむような女性もいるから
一昔前に比べたら鉄道ファンの世界もだいぶ変わった気もする。
「貴重な移動手段」ですか。
個人的に寝台列車はかなり好きでね。夜、寝ているうちに移動して目的地に朝到着というのは
合理的で大変重宝した。
目的地での宿泊料を考えれば値段もそこまで高くなかったし。
かつて上野から金沢を走っていた「能登」や「北陸」にはよく乗ったものだよ。
大学時代は群馬県の高崎からも乗れたし里帰りにはちょうど良い列車だった。
<急行「能登」>
運行区間:上野⇔金沢
2010年3月で定期運行を終了。最終日はスイマーも富山の駅から見送った。
<寝台特急「北陸」>
運行区間:上野⇔金沢
2010年3月で運行完全廃止。B寝台個室ソロが北陸から関東地区へのフリー切符で
追加料金なしで乗れるようになってからスイマーは度々利用。
大学時代は乗車率が悪く「空気を運ぶ列車」とまで言われていた。
寝台列車に歴史ありですね。
ここ数年でどんどん寝台列車の廃止が決定している。2012年3月には
「きたぐに」「日本海」が定期列車として運行終了。
その後、臨時化扱いされつつも現在はどちらも走っていない状況だ。
2014年3月には「あけぼの」も廃止(臨時化)。
そして2015年3月に「トワイライトエクスプレス」が廃止。
8月には「北斗星」も廃止が決定している。
<急行「きたぐに」>
運行区間:新潟⇔大阪
かつてスイマーが北陸から九州日帰り旅行を成し遂げた際に利用した深夜列車。
この列車にまだ深夜帯とも言える早朝の時間に乗り大阪で乗り換えて
博多行の新幹線に乗れば午前中に博多に到着することができた。
また急行であり特急に比べ安い値段だった。
<寝台特急「日本海」>
運行区間:大阪⇔青森
青森から大阪を繋ぐ。途中、北陸3県の主要駅にも停車したことから
日本海側の東北地域に行くために重宝した。
「日本海」に乗って青森から北海道へフェリーで渡るというルートも旅ルートの1つであった。
<寝台特急「あけぼの」>
運行区間:青森⇔上野
上野から新潟へ抜け日本海側を経由して青森に行く寝台列車。
スイマーが群馬県在住の頃に青森県出身の友人が群馬県の高崎駅から
実家に帰るのによく利用していた。
指定席特急券で「ゴロンとシート」という簡易寝台を利用できるのも売りであった。
青森から上野まで12時間30分かけて運行されていたが、東北新幹線が青森まで伸びると
およそ3時間で新幹線を利用し東京まで行けるようになりお役御免に。
実際、しばらく運行していたが「あけぼの」が出発して1時間後の新青森発の新幹線が
その日のうちに東京に到着できる状況であった。
<寝台特急「北斗星」>
運行区間:札幌⇔上野
「日本初の豪華寝台特急」ともいわれるブルートレインの代表格。
2015年8月に廃止されることが決定した。ミステリー小説にも度々登場する。
どんどんなくなっていますね。これだけなくなると列車のミステリー小説も
絶滅してしまいそうですね。
「カシオペア」や「はまなす」も時間の問題と言われている。
もはや「移動手段」としての寝台列車の役割は完全に終わってしまったと言えるだろう。
九州の「ななつ星in九州」という電車もあるが
「移動手段」と言うより「宿泊目的」であって豪華なホテルに車輪がついているというのが正しいだろう。
1泊21〜55万という値段ももはや電車とは言えない。
<寝台特急「カシオペア」>
運行区間:札幌⇔上野
北斗星の上位互換。全客室が2名用A寝台であり高額な寝台料金であるが人気の高い列車である。
臨時扱いであり現状、廃止のアナウンスはない。
<急行「はまなす」>
運行区間:札幌⇔青森
現在定期運行されている唯一の「急行」列車。
スイマーが人生で一番多く乗っている寝台列車でもある。
北海道転勤前のスイマーは大の飛行機嫌いであり、
本州から北海道へ向かう際にこの列車の価値は非常に高かった。
今でも年に1〜2回は使う。指定席券で乗れるカーペット車両は競争率が激しい。
<クルーズトレイン「ななつ星in九州」>
1回で乗車できる人数が最大14組30名というあまりにも「乗れない」列車。
高価格な料金、高倍率とお金だけあっても運だけあっても乗れない列車である。
時代の流れとはいえ寂しいものです。
寝台列車に着いて簡単に話をしたが鉄道ファンとこんな話をしたら大変だ。
寝台列車「なは」や「はやぶさ」、「さくら」や「富士」などの話もポンポン出てくるぞ。
九州方面の寝台列車は縁がなかったからこれらの寝台列車については全くわからんけどな。
そろそろ夜の9時でパブタイムだ。食堂車へ行って夕飯を食べるとしよう。
おお〜。やっぱり食堂車というのはいいですね。こんな体験ができてよかったです。
「渡り蟹のパスタ」をもらおう。1480円でリーズナブルだ。
我々には十分すぎるご馳走といえる。
美味しいですね。食べ終えたらそろそろ寝ます。
そうだな。札幌を出てまだ7時間か。先はまだまだ長い・・・。
〜翌日〜
スイマー先生、おはようございます。朝食の時間ですよ。
トワイライトエクスプレスの朝は早い。確か6時に朝食だったな。
トワイライトエクスプレスの朝食は前日の予約制であり、
前日の夕方から夜にかけて朝食の予約を列車の係員が取りに来る。
やはり先着順でB寝台(Bコンパート)の客は予約が最後のほうになるため
早い時間になることが多い(朝6時から45分刻み)。
これが1620円の朝食か。豪華な朝食だ。
これはまた随分と上品ですね。
しかし車窓は見慣れた景色だ。新潟県から富山県に向かう車窓は大学時代から
よく見てきたからなぁ。なんか地元って感じだ。
まもなく北陸華撃団のある富山県やスイマー先生の故郷、石川県を通過するのですね!
うむ。だが俺はベッドで眠ることにする。どうも仕事の疲れがとれなくてな。
ちなみに大阪に着いたら関西空港まで行って今日中に札幌に帰ることにしている。
慶広には大阪までの列車の旅を楽しんでほしい。
大阪に到着後もあまり時間はないのですね。関西空港から新千歳空港まではおよそ2時間。
飛行機はあっというまですね。
その後、トワイライトエクスプレスは無事に大阪に到着。
予定通りスイマーと慶広は、関西空港から北海道へ帰ったのであった。
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<あとがき>
平成27年3月12日トワイライトエクスプレス廃止。
実際にスイマーも2月に乗車してきました。寝台列車がなくなるのは本当に寂しいものです。
クルーズトレインは次々に発表されていますが20万円超という乗車代金は
とても庶民には手が出ません。
あと10年もしたら寝台列車って何?という時代になるように思います。
乗れるうちにぜひ乗っておくことをおススメします。
「サンライズ瀬戸・出雲」はしばらく運行が継続するでしょうからね。