※このプレイ日記は2015年9月3日に後援者のヘルダイバーさんが製作したものです。










皆様はひいきのスポーツチームはありますか?

私ヘルダイバーは東京ヤクルトスワローズが大好きです。









そんなスワローズは2014年シーズンは最下位に終わってしまいました。

2015年はがんばっていますが、一ファンとしてこの結果は悔しいものです。

ですので今回は野球ゲームでその悔しさを晴らそうと思います。


















第1493弾





実況パワフルプロ野球2013















今回のプレイ目標は東京ヤクルトスワローズを使い、スワローズ以外のプロ11球団から

選出したオールスターチーム

最高難易度の「パワフル」で対戦し、勝利を収めることです。













…メンバーを見ればわかるようにチームの能力には歴然の差があります。

さすがにこれでは勝負にならないので自分も助っ人として加入し、

投手力の底上げを行うことにします。

あまり多くの助っ人を入れてはスワローズで挑戦する意味がなくなるので、

加えるのは私一人だけということに…














 しばし待たれよ!



 ム?













 お、お前は…!



 万夫不当の荒武者ケイドウエイ、零陵より只今参上!

此度の戦、我も加勢いたす!



 ほう…ありがたいが、何故そのような気持ちを持った?













 私は零陵の劉度軍において、劉備玄徳率いる大軍を相手取り戦いました。

     此度のヘルダイバー殿の挑戦は拙者の武人としての記憶と闘志をたぎらせたのです!

それ以上の理由が加勢にあたって必要だと申されますか?



 必要なわけがないだろう。…奴らに万夫不当の荒武者たる所以を

見せつけてやれ!




 おう!プロだか風呂だか知らぬが私が叩き潰してくれますぞ!













勇ましく現れた三国志に登場する零陵の雄・ケイドウエイ。

制球に難はあるものの、大鉞によって鍛え上げられた右腕はメジャーリーグ級の

速球を投げつける!


これにはプロの精鋭たちもくるくる舞い!













…していたのもつかの間。

打線の滅多打ちを食らい、ケイドウエイの初登板はまるでタンカー火災の如き

大炎上に終わった。












 おおっ、ケイドウエイが降板したか。













 斬れっ!



 お、お待ちを!



 なんだ?助命嘆願か?



 此度の失態は私の能力によるものではございませぬ!

まずはヘルダイバー殿自から登板して頂き、確かめてくだされ!

     さすればこのゲームの持つおかしさを感じる事ができるかと…。



 …ふん、分かった。そのおかしさが気のせいでなければいいがな。















 …。










 ……。









 ………。



 いかがですかな?



 ストライクゾーンからボール半分ほど外したボール球は見逃され…。














 逆に少しでもストライクゾーンに入っているボールはスタンドに運ばれ、

たまに手動では絶対まねできないスピードでCPUのミートカーソルがボールを

追尾してくる…。












 ひどいよ…こんなのってないよ…。こんなの絶対おかしいよ。
        
こんなの誰がやっても抑えられないよ…。

こんなの野球じゃないよ…。




 お、お気を確かに!



 …ハッ!い、いかん…うっかり心が連環の理に導かれそうになってしまった。

しかし、これはもう理不尽とかそういうものを超えているぞ。

なんだか全知全能の神とチェスを打っているような気分だ…。



 その感想はあながち間違いではないかもしれないわね。



 涼子さん!?なぜ神宮に?



 ヘルダイバー君が野球をやっているって基地の人に教えてもらったから

応援に来たの。…大変だったわね、二人とも。



 …して、ヘルダイバー殿の感想が間違いではない、とは?



 えぇ、いままでの試合の展開があまりにもおかしいから少し調べたんだけど…。

これは真偽不明な情報で、かつこの作品のことではないのかもしれないけど、

    ある人がエ●ュレーターを使って実験したら、最近のパワプロの高難易度CPUの打席は

一球ごとの反応(空振り・見逃し・ヒッティング)からその結果までが

プレイヤーが投げるコースを決めた時点で決まっているらしいのよ。



 な…!














隊長の苦闘の歴史








 このことが仮に本当であれば、野球ゲームに関して相当の実力を

有するガードリーダー隊長が

     一度としてパワプロの難易度パワフルに勝てなかったこともうなずける話ですな。



 …つまり俺やケイドウエイはCPUのてのひらの上で転がされてた

ってことですか?



 必死で頑張ったヘルダイバー君には酷な話だけど…そういうことになるわね。



 まったく、ひどい話もあったものだ。



 …。



 さぁ、ヘルダイバー君…帰りましょう。もう日が暮れているし…。

そうだ、これからケイドウエイさんといっしょにキャロットで食事なんてどう?



 …あ!すっかり忘れておりましたが、私は殿の軍に仕官するべく来たのでした!

行き掛かり上言うきっかけを失ってしまっておったわ!



 じゃあ、ついでに刑道栄さんの面接もするなんてどうかしら?

かなり馴染んでいるようだけど…。



 …。



 ハ、ハハハ…今日の試合をきっかけにヘルダイバー殿と

打ち解けることができましたからな!
     


 そうね、大事なのは結果じゃなくて、経緯よね!一緒に苦労を

分かち合えたからこそよね!



 そうですな!全く持ってその通り!いやぁ、ヘルダイバー殿はこのような

聡明な女性が傍におられてうらやましい限りですな!



 …。












 うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!



 おぉ!?



 おべっかも慰めもたくさんだ!俺は絶対「パワフル」に勝って

みせるぞ!
なんとしても!そのためにしばらく出かけるぞ!



 え?ちょ…ちょっと、ヘルダイバーくん?



 可及的速やかに戦力の補強を行わなければ…。



 どこへ行かれるというのですか?



 どこへ行くかはわからん!だが、帰る地は分かる!

1週間後にこのメモに書かれている球場で会おう!



 …。



 行ってしまいましたね…。



 えぇ…。










―1週間後。

東京都西部にある球場













 …して、それから連絡は?



 それが全くなくて…ヘルダイバー君、無事だといいけれど…。



 やぁ、お揃いですね!



 おぉ、ヘルダイバー殿ご無事でしたか!



 いったいなにをしてたの!?













 多摩ラベンダーズのメンバーを集めてたんですよ!



 ラ、ラベンダーズ?



 なんですかそれは?

















 多摩を本拠地にしている野球チームだよ。もはやパワフルに勝つためには

こちらでできることをすべてやらねばならない。

そこで、ラベンダーズに各方面の有力者たちに協力を仰ぎ、一線級のチームに

していたんだ。










 こうした働きかけに対して一方的な敗戦を喫したスワローズの

一部メンバーもこの動きに呼応。

ラベンダーズに一時的に加入してくれた。











 


 無論スワローズの選手以外にも後漢の名将・皇甫嵩

韓浩<01i>、ガンダムシリーズからはシーマ様

        そしてグランドセフトオートヴァイスシティの主人公トミー・ベルセッティ

エイリアン2の女海兵・バスケスといった

様々なジャンルで名の通った強者ばかりだ。



 ずいぶん無国籍なチームね…。



 多国籍軍と言ってください。そして今回の戦いではチーム面以外でも

いくつかの勝利に向けての布石を打っておきます。













 今回の試合で使う球場は全球場の中で最も広く、

フェンスも高いブルースタジアムを選択。

これで高めのフライがうっかりスタンドインする危険を排除します。










 


 試合で使用するボールも数年前プロ野球で猛威を振るった

飛ばない統一球に変更。

ホームラン性のあたりの数がぐっと減るはずです。



 少し策を弄しすぎなのではありませんかな?



 ちょっとアンフェアなんじゃない…?



 これらの変更は俺たちラベンダーズにも影響を及ぼしますし、

幾たびにもわたる虐殺のような敗戦の数々を見たでしょう。

相手はプレイではどんなことだってできるんです。

ならこっちだって出来ることはすべてやるべきでしょう。

あくまで目標は「正々堂々とゲームのルールにのっとって戦い勝利を収めること」です。

これ以上のことはしないのでどうかご安心を。













 もっと敵を威圧するような強そうな名前してみては?ラベンダーズなんて

あっという間に負ける弱小チームのような響きですからな。



 …やかましい。さぁ、試合開始だ…!奴らに一泡吹かせてやる!












こうして始まったプロ選抜チーム及びCPUパワフルとの第二戦。

数々の対策によって勝利をたやすく手中に収めることができるものと考えられていたが…。














蓋を開けてみれば大して変化のない敗戦を重ねるだけだった。










実際のところ打球が如何に飛ばなくともボールをヒッティングするタイミングを100%

合わせることも可能なCPUにとっては
大きな変化にはなりえず、

逆にラベンダーズが相手ピッチャーの絶妙なコントロールによって凡打を重ねるのみとなった。











そして広大なフィールドはCPUが得意とするこちらの守備の間隙をつく

バッティング
の前では長打を打たれやすくなるだけだった。

この結果はほぼデフォルトに近い状態での第一戦以上に「勝つことはできない」という

絶望感
をヘルダイバーに与え、徐々にそのプレイは杜撰になっていった。















 また打たれた!チクショウ、それならこうだ!













 あっ…。



 これでドローゲームだぜ!



 なにをなさるのですか!三点差なんてまだまだ逆転できるはずでは!?













 うるせぇ、もう勝てねぇよ!こんな試合を続けるぐらいなら

仕切りなおした方がマシだ!続ける意味なんか…



 ヘルダイバーくん!



 な、なんですか!?












 あなたはさっき、「正々堂々とゲームのルールにのっとって戦い、

勝利する」って言っていたわよね?

    だったらどんなに大差をつけられた負け試合でも最後まで続けるべきだわ。

…隊長ならどんなに惨めで勝ち目がなかったとしてもリセットなんかしないで

最後まで戦い続けるんじゃないかしら?


    私は人が死んでしまう戦争ならまだしも、スポーツなら諦めずに最後まで勝利を信じて

戦う方がいいと思うの。




 た、確かにその通りです。



 野球はあなた一人でやっているの?違うわよね、みんなで一つの目標に

向かっているんじゃない?

    そういうときにいくらうまくいかなくて怒っているからってああいうワガママなことは

しない方がいいと思うの。



 野球…チームプレイ…。…そうだ!個人の活躍を望むんじゃない!

チームとしての勝利を望むんだ!

        なんとしてもリードを奪い、そのリードを維持して9回を終わらせる、それが目的だ。

とにかく勝とう!

ピッチャーは試合を壊さなければ何失点したって構わないし、

バッターも併殺によって1点が入るなら併殺をしたっていい!



 おぉーっ!












愛ある叱咤によって真の目的を思い出したのはいいものの、如何せん選手を動かすのが

システムを熟知した…というよりシステムそのものであるCPUと

ゲーム全般が中の下の腕前で安定しているプレーヤー・ヘルダイバーでは

操作能力には埋めがたい溝があり、大敗を繰り返す苦しい展開が続く。








 敵もなかなかやるものですな。



 お前を含めて選手の能力は拮抗している。後はCPUが隙を見せるのを

待つのみだ。…隙をつければ必ず勝てる!



 …その隙、この道栄が切り開きましょうぞ!



 あぁ、万夫不当の荒武者の底力を見せてやれ!



 おうさ!














事態が動いたのはケイドウエイの一打からだった。

単なるシングルヒットであったもののラベンダーズ打線はそこから

1998年の横浜ベイスターズを彷彿とさせる連打攻撃を展開。

オールスターチームに対して大量リードを奪うことに成功した。




 今まで抑えられていたのがウソみたいにすごい攻撃ね!














 ラベンダーズはもともと打撃重視型のチームで、さらにつば九郎バレンティン

というホームランヒッターも加わって

一度火がつけばそう簡単に消すことはできませんよ。



 …拙者の打力が球団マスコットや女児向けアニメに出てくる

女子より下とは…。










 


 つば九郎はマスコットという立場で20年以上スワローズの選手たちの

プレイを間近で見続けたんだ。

        そして月影ゆりはプリキュアにおいて珍しい敵と変身前の状態でやりあえるキャラだぞ。

このぐらいの打力は持っていて当然だろう?



 (納得いかん…)













そして野手たちの奮戦にこたえ先発のシーマ様が5回被本塁打2という好投で

試合をつくる活躍を見せる。

さらに後続の真女神転生に登場するガイア教徒・おにじょろうも落差のあるシンカーとカーブで

チームのリードを守った。








 


 ホームランは事故の様なものだ。さすがは宇宙の蜉蝣、

そして新宿最強の女だ。   



 新宿最強?











 おにじょろうは真女神転生の序盤に訪れる新宿地下街で戦うことになるんですが、

レベルが高いうえに集団で襲い掛かってくるんです。

さらに行動を封じる電撃もちで、下手をするとリンチですよ。

ハッキリ言ってその時点で戦うべきボスよりも強い。

(新宿地下街におけるボス格の敵であるタケミナカタはLv43で単体、

おにじょろうはLv40で複数出現)


俺がプレイした時にはなんとか仲魔にして中盤の銀座まで

一緒に戦いましたがね。



 …なんだかわからないけどボルカノさんが好きそうな話ね。










そうこうするうちに試合は中盤。

失点を許したもののリードを維持し、今回のプレイでは初めてCPUがピッチャーに代打を送るなど

オールスターチームも何とか抵抗しようとするが、時すでに遅し。












最後はストッパーとして漫画「黒騎士物語外伝」に登場し、

神奈川にお住いの某天才軍師いわくレッドスターの軍帽をかぶった党員四号に似ているという

赤軍戦車兵シュガポフ・ボカチンスキ―が試合を締めくくり、チームは5-8で勝利を収めた。














 勝ったぞ!



 ついにやったわね!ヘルダイバー君!



 ぬはははは!我が力思い知ったか!














数え切れないほどの敗北を重ねてやっと手にした不毛な勝利だったが、

ラベンダーズの選手は誰もが誇りを持っていることは

お立ち台でインタビューに応じるジョーカー(フルメタルジャケットの主人公)の笑顔

見れば明らかだった。















こうしてなんとかCPUパワフルとの対戦で勝利を収めることができたが…

正直かなり疲れた(汗)

多分もうCPUパワフルのオールスターチームと対戦はしないだろう。




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