※このプレイ日記は2015年12月4日に後援者のボルカノさんが製作したものです。
第1536弾
スーパーロボット大戦
コンプリートボックス
DC軍団、バーチャルスタジアム屈指の弱小部隊である。
そして、DC兵士+ゲルググ。これも貧弱なコンビだ。
DC兵士のまさにザコと呼ぶに相応しい能力値に、
ゲルググの貧弱な性能、そしてこれまた貧弱な武装。
最大の武器、ビームライフルはわずか550の攻撃力しかない。
使った時点で死を覚悟するべき、ヘボさである。
イマイチ分からん、どのくらいヘボい?と思われた方のため、説明すると、
《ドライセンとともに自軍の脅威となるガブスレイ。なんという射程か》
《射程に穴がある。スーパー系を突っ込ませればねじ伏せることも》
例えばゲルググと同じモビルスーツでも、中堅程度の機体で既に
攻撃力1000前後・HP3000〜4000は当たり前なのだ。
その中堅ごときでも、乗り手の能力次第でゲルググを一撃で落とせるし、
逆に攻撃を受ける側になっても、10回程度耐えうるだろう。
このぐらいヘボい。
今回はこのDC軍団のDC兵士+ゲルググで戦ってみようと思う。
つっても、まともに戦える相手がほぼいないという有様なのだが…。
バドとかドローメといったザコを通り越してカスとしか言いようのない
(ドローメ:勇者ライディーンに登場。とても弱い)
三流以下の相手なんぞ用意しても、少しも面白くねーし…。
どうせなら、エースを相手に、勝ってみたい。
そこで、私は一計を案じ、次のような方法を採ることになった。
メモリーカードから、序盤のデータをロードし、対戦相手とする。
やり方は簡単。第一話をクリアして、セーブする。
すると、アムロや甲児などのエースパイロットが保存されたデータが
即席で出来上がる。と、同時に彼らのレベルは凄まじく低い。
普通ならアムロなんぞ相手にするのは無理難題なDC兵士でも
レベルで上回り、能力値のハンデは埋まる。…勝算は充分にあるはず。
こちらは無論DC軍。ゲルググ二機と、ドラッツェ一機を選択し、
その相手にはプロトゲッター、ガンダム、ジムを選択。
バトルステージは静寂の渓谷(月面)を選択した。
月面はやや特殊なマップである。地形はすべて宇宙扱いで、
ここで戦う機体の性能は地形適応(宇)の優劣に左右されるが、
空中/地上の概念があるので、移動するぶんには空を飛べる方が有利。
地球で戦っているような感覚を受ける場所なのだ。
それから余談だが、ここのBGMは冷たく、美しい。
長く聴いていると、わけもなく寂しい気分にさせられるものがある。
「静寂」という題名は的確である。
さて、それでは戦闘開始といこう。
まず、さきに述べたように月面は空中/地上の概念がある。そして、
バースタのCPUはバカなので、何も考えずにガンガン突っ込んでくる。
連携という言葉はない。結果、空飛ぶプロトゲッターのみが孤立。
そこに集中砲火を浴びせると、ゲッターは早くも半壊となった。
このまま撃ち落とすのは容易いが、ここはドラッツェに任せてみよう。
ドラッツェの性能はゲルググどころかドムとザクを下回る、
ワーストの代表格とも言える機体。特に武装はすべて射程1で、
攻撃力は最高350と、悪意か侮蔑が込められているとしか思えない。
あんまりにもあんまりなドラッツェくんだが、
半壊のゲッターに引導を渡すくらいは出来るだろう。
どーれ、トドメを差してあげなさい!
ところが、わずかに持ちこたえてしまった。やっぱ攻撃力低すぎだ。
ま、しかし、トマホークも避けたことだし、次があろう。
そうして敵のターン、ゲッタービームがドラッツェに迫る。
避けられなかったとしても、なんとか持ちこたえてくれるだろうか?
ここは心配せずに、どっしり構えていようじゃないか!
…と、思ったらドラッツェ、あっさり爆散。しかもクリティカル。
そう言えばゲッターチームの流竜馬は、「底力」を持っていた。
中途半端にピンチにしたのは、かえってまずかったようだ。
いや、敵ながらあっぱれ!見事な戦いぶりは素直に認めねば。
たが、ドラッツェにとって、
ものすごーーーーーく貴重な活躍のチャンスを奪ったのは許せん。
即刻、たたき落としてくれるわ!
さて、ゲッターを落とした後、遅れて現れたのはガンダムだった。
性能的にはゲルググ以上で、武装は遙かに豪華な強敵である。
しかし、初撃のハンマーの命中率は21%と悲惨。
(素直にサーベルにすりゃ当たろうものを…)
もともと命中率に難のある武器だが、主な原因は乗り手にある。
事前にあの有名なアムロではなく、リュウにすり替えておいたのだ。
リュウ+ガンダムでセーブしておけば、ロードした時も彼が乗ったまま♪
皆様注目すべし、このレベル、この能力値。そして地形適応:宇B
ガンダムの性能を極限まで下げてくれた。まさに足手まとい。
ドラッツェは、これにぶつければ良かったかも知れない。
…なお、誤解なきように付け加えておくが、
アニメ 機動戦士ガンダムにおける実際のリュウはよく活躍していた。
戦闘機の操縦に、後輩の精神的な補佐までそつなくこなし、
その死には若き日のブライトも涙を流して、取り乱したほどである。
(ちなみに無趣味な人間で軍人になるしかなかった…とも)
それがなんで、こんな救いようのないポンコツになってんだ…。
当然、特別に書くこともないほどに楽勝で終わった。
次にやってきたのはジム。乗り手は今度こそあのアムロ・レイ。
…なのだが、最後の相手ながら、これも実に弱い。
今度の原因はアムロ本人ではない、ジムにある。
その証拠にご覧あれ。DC兵士よりも8レベルも劣るに関わらず
アムロの能力値はこんなに立派である。
ちなみにレベルを今回のDC兵とだいたい同じにしたら、このぐらい。
なのだが、ジムに問題があって能力を発揮出来ていない。
ジムの「限界」は145……アムロの命中・回避・反応もそこで打ち切り。
というわけで、これも楽勝で終わってしまった。む、虚しい……。
やり過ぎだ、オーバーだ。相手を弱くし過ぎた。
次回はもうちょっと、自分でもやってて楽しめるバランスにせねば。
【おまけ コンプリートボックスにおけるMSの扱い】
このゲームはそのモビルスーツが作られた時代に関する
設定や、性能への反映は妙に厳格というか、融通が利いていない。
古い機体=時代遅れという雑な扱いばかりが目立つ。
(ただし、ビグザムとかは例外で理不尽なまでに強い)
しかし、このゲーム内においては、MSの開発史…
つまり、ガンダム→ゼータガンダム→ダブルゼータ→νガンダム
の順番が必ずしも正確になぞられているわけではないのだ。
例えば、ガンダムの活躍したUC.0079年と、
ゼータガンダムが開発されたUC.0087年の間を描いた
機動戦士ガンダム 0083のGPO1〜GP03は、このゲームでは
第三次からの登場で、初登場時の触れ込みも「新型」という設定である。
そして、νガンダムや、F91は第二次の段階で既に完成し、活躍していた。
つまり、このゲーム的には先に挙げた二機よりも
後になって作られた期待のニューMSのはずなのだ。
だが、その性能はνどころかゼータ以下。攻撃力も劣る。
そのゼータも第三次のシナリオで、GP−01より早くに登場するから
物語序盤ゆえの低い性能、というわけでもないし…。
まして、F91のような小型・高性能な機体も既に出回っている中、
今更、図体を大きくして、性能も低いって…。コストも怪しいし…。
これ、真面目に考えたら負けか?