※このプレイ日記は2014年4月26日に最凶後援者のさんが製作したものです。













一騎当千など所詮幻想に過ぎない。










まして、弾避け程度にしか役に立たないチェス党が戦列に加わったところで、

戦況が好転するはずも無かった。







 

敗北に継ぐ敗北。

押し寄せる敵部隊。消耗一途の友軍。疲労の色も濃い。

次第に”絶望”の一文字が、脳裏を過り始める。


無論、長剣連合の主力後援者部隊も手をこまねているわけでは無かった。








 

だが、再三援軍を派遣しようと包囲網突破を図るも、犠牲的人海戦術の壁に阻まれる。



破れぬ硝煙と鋼鉄の壁。

壁の中でもがく長剣連合。

これは、用意周到に練られたガードリーダ抹殺計画と言っても過言では無かった。





 ・・・なるほど。我らチェス党だけが辿り着いたのも、何かの運命なのやもしれませんなぁ。




















第1168弾





アドバンスド大戦略 作戦ファイル


PartA








追い詰められた長剣連合隊長。

敗色、極めて濃厚。








 

決断の時は、確実に迫っていた。









 このままではジリ貧もいいとこだ。いっそ撃って出て、散華するのが漢の道か。



 
お考え直しを!耐えて耐え抜けば、いずれ必ず援軍が戦況を打破してくれます!



 左様です。
まぁ、酒でも飲んで落ち着きなされ。













 酒だと?
貴様、臆病風に吹かれたか!?



 歳を食うと、ど〜も素面のままじゃ話せん事も多くなりますなぁ。



 なに?














 ・・・隊長。
我等は一体何と戦っていたんでしょうなぁ。



 は?いきなり何だ?



 
敵など、どこにもいなかったのですよ。どこにも。



 言ってる意味が分からんな。
じゃあ、この見渡す限りの敵はなんだ?



 ですが、
戦いはあった。










 


 生きる事が即ち、戦いなのですなぁ隊長。



 
・・・言っている意味が分からんが。



 敵など、
鏡に写った己のようなものではないですか?



 何をゴチャゴチャ言ってやがる!?怖気づいたか!?



 HP更新。プレイ日記2000弾・・・隊長の終わらぬ戦い。
敵は・・・なんでしょう?

アヴァロン軍?まさか。














 隊長、
長剣の戦陣に一時とは言え加わる事が出来、心底光栄でした。



 ッ!?



 ここに、突撃する事の意味を見出したり!



 隊長、
ご無礼!!















 
ぐっ!?天王寺何を!?離せ!離さんか!!!



 隊長をお頼み申します。どうかご無事で。



 
・・・アンタもね。



 
(願わくば、最後の最後まで、御供致したかった・・・)



 何のつもりだ!?おいこのトンパチ野郎!!



 長剣の戦列に加わり幾余年・・・受けた恩をお返しする事叶いませんでしたが、

せめて
最後の御奉公と参りましょう!














 チェス党総員突撃準備!
刺し違えてでも敵司令部を叩く!!












 
皆、今日という日までよくぞ共に戦ってきてくれた。まずはその礼を述べたい。



 遂にこの日がやってきましたな。












 
黄泉の共にと、一兵でも多く刃の露にしてくれますぞ!



 最後の突撃でありますなぁ、副総裁!



 今や、貴様らの突撃精神は猛者揃いの長剣連合においてもなんら恥じる事無い・・・

貴様らは自分の誇りだ。













 ありがとう。
来世でも、また突撃精神育成の旗の下で会おう。



 ん?来世・・・
え?



 はい・・・・・・・・?



 怒〜〜無〜〜?



 各々、
てんでその気無しでありますな。




 ええい!
最後なのだから世辞くらい申さぬか(涙)



 輪廻など信じぬ性質でして。



 まぁよい。では、
女子党員。前へ。



 はい?



 現時刻を以って、
貴様をチェス党党員としての任を解く。



 んなッ・・・
何を言い出されるか!?















 元はと言えば、貴様は
ぼーぱるばにー殿より我が党が預った修行の身の上。

いわば
卒業だな。



 卒業!これはめでたい!



 確かに、貴君の突撃精神であれば胸を張ってぼば殿にご報告出来ような。



 お待ちくだされ!では・・・私に敵を前にし逃げろとおっしゃられるのか!?



 馬鹿を申せ。
貴様の戦いは生き延びる事だ。



 
お断り申す!!ここで逃げては何の為の突撃精神修行か!?



 三号ォ!!



 ハッ!



 貴様と怒無ぱるで女子党員を後方まで送り届けよ。




 は・・・?私もこやつと?



 
貴様が党と心中するようなタマか(苦笑)頼んだぞ。



 ・・・
了解であります。我が突撃精神に誓って。



 イヤだ!私も最後まで!!



 怒無ぱ〜〜〜る!



 
怒〜〜〜無〜〜〜。



 よし、行くぞ怒無ぱる!













 
降ろせ!私も戦う!降ろせ〜〜!!



 ・・・上手く脱出が叶えば良いですな。



 これで唯一の憂いも晴れた。で、
貴様はどうする、二号?



 はて?”どう”とは?



 白々しい。
蒼皇殿の元へ行っても良いのだぞ。貴様の腕があれば

食っていくに困るまい。



 意地の悪い事を。
自分の居場所はチェス党だけです。














 突破口は我が
白襷隊が斬り開きましょう。最後まで随伴出来そうに無いですが、

どうかご武運を。



 貴様もな・・・。



 血が踊りますなぁ!この日の為に戦ってきたような気が致しますぞ!















 白襷隊、出撃!!行くぞォォォ!!



 ・・・あれでも諜報員か。
なんと不器用なヤツだ。
















 ・・・これで、一人か。






・・・・・・。






 いや・・・
そこにおるのだろう。もう誰もおらん。出てこい。



 ・・・・・・。



 出てこ〜〜い。















 いえ、自分は・・・。



 久しい声だ。
有馬記念以来だったか・・・なぁ、党員一号。



 :はッ・・・
御無沙汰しておりました。副総裁。



 やはり貴様か。
まったく、どこまで阿呆ぅなのだ。



 副総裁に教わったままに、ただ行動しただけです。



 
何故、わざわざ死にに来た?



 自分は・・・。



 いや、何も言うまい。
我らの突撃に理由など必要無かったな。どれ。














 末期の酒だ。
呑め。



 頂戴致します。



 そう言えば、つい先程の事だ。女子党員は見事、突撃精神修行を終えたぞ。



 はい。これからも長剣連合の為、戦ってくれるでしょう。



 ・・・死を意識すると、何かを遺したくなるのであろうな。









 


 時に一号、
バクシオーでブチ当てた単勝馬券、あれは何に使った?



 あ、
あれはスロット代で全額・・・。



 全部スったのか?
こ〜のバカ者めがw!



 返す言葉もありませぬ(苦笑)
あの頃は、楽しかった。













 競馬にまつわる、
今のこの状況に相応しい詩文がある。



 ええ。
”さらばハイセイコー”でしょうか。



 さすがだな。分かるか。











 


『ふりむくと 一人の少年工が立っている・・・』


『ふりむくと 一人の車椅子の少女がいる・・・』










一頭の名馬、ハイセイコーにまつわる名も無き人達の物語。

永遠に刻まれる一瞬。灼熱の記憶。





『彼はハイセイコーが勝つたびうれしくて

 カレーライスを三杯も食べた』



『彼女はテレビのハイセイコーを見て

 走ることの美しさを知った』




人の数だけ、人生があり、物語がある。

そして、その物語には必ず、逃れ得ぬ終焉の時がやってくる。












『もう誰も振り向く者はいないだろう

 うしろには暗い馬小屋があるだけで

 そこにハイセイコーはもういないのだから』













 


 ・・・何もかもが、懐かしい。思い出はいつも甘美だ。



 ええ。ですが。



 ああ。













 『ふりむくな ふりむくな 後ろには 夢が無い』、か。



 ・・・。














 時が満ちたようです。



 フン・・・あれだけ足りぬと騒いだ酒も、
遂に満ちたな。



 いざ、
参りますか。



 さらばハイセイコー・・・そして。

















 
さらば、ロングソード連合。














もう思い残すことは何も無い。

ふりむくのはよそう。後ろには夢が無いのだから。

もう、何も要らない。

あとはただ、我が身を肉弾とするだけ。


















突・撃・有る・のみ!!!







 行くぞ一号!



 
副総裁!!



 なんだ!?












 来世でも、
突撃精神育成の旗の下でお会いしましょう!!



 ッ!・・・貴様は・・・
貴様は本当の大馬鹿者だな!党員一号ォォ!!






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『思い切ることにしよう

ハイセイコーは

ただ数枚の馬券にすぎなかった

ハイセイコーは

ただひとレースの思い出にすぎなかった

ハイセイコーは

ただ三年間の連続ドラマにすぎなかった

ハイセイコーはむなしかったある日々の

代償にすぎなかったのだと』