※このプレイ日記は2014年6月27日に後援者のぼーぱるばにーさんが製作したものです。
第1252弾
トリプル・キャノピーの魔女
PartD
PUBLIC PORT
(ブリーフィング中)
今回の俺た達の仕事は、押し入り強盗だ。
この前の爆撃で、Rの予備部品も何もかも吹っ飛んじまったから、
そいつを現物で弁償してもらう。
方法はいたってシンプル。
ボバの情報で、Rの部品を積んだ貨物船が今日入港したことがわかった。
そして、その貨物船から荷揚げされたRの部品を問答無用で持ち去る。
ただそれだけだ。
この港は、軍港も兼ねた国内最大の港湾で、海軍の艦艇も停泊している。
注意しろ。
と、言っても、ほとんどが旧式のミサイル艇や魚雷艇だからそんなに恐れる必要はない。
ただし、こんな貧乏国家に似合わん駆逐艦がいるから、
こいつの艦砲射撃にだけは、注意しろよ?
いじょう、明日も嬢ちゃんたちをローアングルで拝みたければ必ず成功させるんだ。
よし、全員準備しろ。
もしもし、聞こえますか?グエン大佐、でしたわね。
ああ聞こえるぞ。もっとも、グエン大佐なら、わが軍に何人もいるがな。
まぁいい。それより本当に、家族共々日本へ逃がしてくれるんだろうな。
ええ、もちろん。歓迎しますわ。
映画だと、用済みで消されたりするような展開なんだが・・・。
ふふ、それは映画の見過ぎですわ?・・・それで、
本当に書類を持ち出せたんですか?
ああ、もちろんだとも。かなり苦労したぞ。
しかし、あんな所に隠し部屋があったとはな。
あんたの持ってきた見取り図がなければ、無理だったぞ。
それはどうも恐縮です。でも議長府の建物が、昔、我が軍が司令部として
建てた時のまま、というのが驚きですわ。
君は、我が国の貧しさを馬鹿にしているのか!?
それとも、日本の建築技術を自慢したいのか!?
いえいえ、そういう意図はありません。気を悪くしたのなら、謝りますわ。
もういい、それでだ。住む場所は、あのフジヤマが望める場所に、
家族7人住める大きさの・・・。
・・・ああ、すまない。我々は目立ってはいけなかったな。
で、東京のどのあたりなんだ。
その前に、国外へ出るのが先ですわ。大使館前は憲兵がうろついてるので、
陸路でこっそり越境します。
そのために、まずはこちらのエージェントと接触していただきます。
場所は・・・。
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駆逐艦はロシアのお古だが、強力な対空ミサイルを積んでいる。
射程が長いから、注意しろよ!
了解。ラヤカ、できるだけ低空を飛ぶのよ。
う、うん。わかった。
(敵艦長) 総員対空戦闘用意!まさか、ゲリラ相手に、この言葉を使うことになるとはな。
敵に発見されたようね。でも、遅すぎるわ。
ハイデマリーは夜間視能力を持つウィッチである。50メートル以下の超低空を飛行し、
敵レーダーを回避。その後わずかに上昇し、攻撃態勢に入った。
おねえちゃん怖い!下からすごい撃たれてるよ!
う・・・、敵からの砲火が、今までと段違いね・・・。
でも!!
投下!!
ハイデマリーは敵駆逐艦にナパーム弾を投下した。
ナパーム弾は落下地点から投下方向へ向かって爆炎が広がる。
これにより、敵艦の戦闘能力を奪うためである。
敵艦が炎に包まれた。
(敵水兵) 同志艦長、ランチャーも砲塔も、全部破壊されました!
くそっ、これもゲリラ相手に言う言葉とは思えんが・・・総員陸戦用意!
これで後はぼばさんやジャスティンの援護をするだけね。
ハイデがやってくれたか。よし、車両班は離れて付いて来い。
スナイパーだ!注意しろ!進路上には多数の敵がいるぞ。
くそっ!誰でもいい、進路上の敵を排除してくれ!
今行くわ。
ハイデマリーの攻撃により、敵部隊は瞬く間に壊滅状態になる。
(敵中隊長) おいっ!戦車部隊の援護はないのか!
) 同志隊長、あてにしたらだめですよ。戦車部隊は砲弾も燃料も不足していて、
主な仕事は車両の水洗いですから!
よし。援護するからうさぎ跳び前進だ。行け!・・・ん?
なんだ、あのトラックは?おい誰か、止めろ!
俺がやる。・・・その車両、止まれ!
・・・君達はゲリラか?日本人も混ざっているようだが・・・。
国籍は関係ない。とりあえずいったん降りろ。
・・・ああ、わかった。
・・・しまった、ボバ!
安心してくれ。安全な所まで行ったら開放する。
家族と一緒に、国外へ逃亡したいだけなんだ。
・・・どこへ行く気だ?
北の国境だ。
ああ、行け。ただし、ボバに何かあったら、ただじゃ済まないからな。
傭兵のネットワークを、なめるなよ。
わかった。約束しよう。
本当に大丈夫なのかしら。でも、今はやるべきことをやらないと。
その後もハイデマリーとラヤカは対空・対地支援を続行。
敵を壊滅状態に追い込んだ。
敵はあらかた片付いたな。よし、積み込み作業だ。急げ!
嬢ちゃんたち、ありがとよ。後は姉ちゃんと交代してもらうから、帰れ。
了解。ラヤカ、帰るわよ。
・・・うん。
・・・無理もないわね。あれだけの対空砲に撃たれるのは、初めてだから。
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エスコート、ご苦労様。やっぱり、頼んで正解だったわね。
あまり無理難題を言わないでくれ。演技派じゃないんだ。
あと・・・戦友を騙すような事をさせるな!
だいたいお前はいつも・・・
あら、ごめんなさい。今度から気をつけるわ。
あとは、私たちがやるから、適当に言い訳を考えながら戻っていいわよ。
・・・って、歩いてかよ!
あ、忘れてた。仕事の話もあるわ。途中まで送るから乗って。
・・・送るとか言いながら、なんでキーを俺によこすんだよ。
移動中
・・・しかし、当時の書類が、まだ残っているなんて驚きだな。
ま、詳しくは割愛するけど、・・・戦争末期、件の司令官の横暴に
絶えかねた地元住民が、暴動を起こしたの。
兵士達はあっさり逃亡して、丸裸の司令官閣下と腹心の部下は住民に捕らえられて、
処刑されたわ。
一方で、連合軍も、この地に戦略的価値を見出せず、無視して放置。
でも、その司令部には『隠し電信室』があって、
そこに残っていたのが、この書類、って訳。
秘匿が必要な情報は、そこから直接大本営に送信していて、
その話は送信する前に殺されたって事か。
もし送信していたら、米軍あたりに傍受されて、その話を知って、
攻め込んできたかもな。
この書類には、『石切り場の中に遺跡があった』こと、
『その中には得体の知れない神像が祀られていた』こと、
そして『その神像が持つ謎の力について』の記録がされているわ。
謎の力か・・・。どんな力があるのか知らないが、そんな物で
アメリカに勝てたとは思えないな。
溺れる者はわらをも掴む、とはよく言ったものだ。
そんな昔の話はどうでもいいわ。先生方が気にしているのは、
その神像に科学的な価値があるかどうかと、
これに勘付いた北京の連中が、紛争を口実に、軍を派遣してくることよ。
先生方は、この国から北京条約機構の影響力を排除したいと思っていたけど、無理だった。
ならば、せめて、この地が不安定であって欲しい、と考えているわ。
軍を派遣してきて駐留されたら、隣接する他の国もびびって
北京の連中になびくかもしれないからね。
前にも言った、早く片付けたいって意味が、わかった?
不安定ってなんだよ、おい・・・。
それはこの国でずっと紛争が続けばいいって意味か!?
落ち着きなさい。あのゲリラ達が、惰弱な政府軍はともかく、
中国軍に勝てると思っているの?
それに、北京の連中が少数民族をどう処遇しているか、
知らないわけじゃないわよね?
・・・・・・。
あー、よかった。根拠もなく勝てるなんて、馬鹿なこと言われたら
どうしようかと思ったわ。
私達の動きに気付かれる前にこれを片付ければ、北京の連中が
介入する可能性はほぼなくなるから、安心して。
ゲリラにとっても、悪い話じゃないわ。
・・・元はと言えば!
おっと、勘違いしないで。怒る相手は私じゃなくて、
この紛争をおっぱじめたご本人じゃないかしら?
あ、ああ。・・・すまない。
さて、そろそろお仕事の話に入っていいかしら?
いいぞ。
親衛隊は軍主力とは離れて戦略的に意味のないこの古代の石切り場近辺に
展開しているわ。
初めから、政府軍の侵攻自体が陽動のようね。
そこで君は、あの大佐から聞いたって事にして、石切り場に
議長の親衛隊が集まってるのを、ゲリラの皆さんに伝えて頂戴。
で、例の神像を持って帰ってきて。無理なら仕方ないけど、
その場合は、政府軍、ゲリラのどちらの手にも渡らないように。
おい、そんなのどうやって・・・!
書類の記述から、神像の大きさは、ペットボトルサイズと推測できるわ。
手榴弾か何かで吹っ飛ばして。
おいおい・・・ずいぶん乱暴だな。
まあまあ。その代わり、それで君もお役御免よ。
終われば報酬はちゃんと払うから、後は好きにしなさい。
さて、そろそろ降りてもらうわ。運転替わって。
Mission Accomplish