※このプレイ日記は2014年10月19日に後援者のスイマーさんが製作したものです。
まだ「函館」が「箱館」と呼ばれていた明治時代。
新政府軍と旧幕府軍との戊辰戦争の最後の戦闘が「箱館戦争」である。
この戦争終結後、北海道の歴史は大きく動くこととなる。
また同時に「明治維新」と呼ばれる日本の一大転換点となった。
そして時代は平成。
再びこの函館の地で戦いがはじまろうとしていた。
<神宮司実本陣>
(神宮司実) 東北の将軍たちは集まっているな。
おおうッ!
<津軽為信>
津軽藩初代藩主。現在の青森県の津軽地方を中心に一大勢力を築いた。
三国志の関羽に憧れて髭を伸ばしていたという逸話がある。
津・はっ、津軽為信参上しております。
<南部晴政>
現在の青森県から岩手県(陸奥国)の大名で南部家24代当主。
神宮寺実様に楯突く輩の排除、お任せください。
<安藤愛季>
檜山安藤家8代当主。現在の秋田県(出羽国)の大名。安藤家は、のちに「秋田」へ
苗字を改姓する。
こちらは3万の兵を集めております。問題はないでしょう。
<九戸政実>
南部晴政の配下。九戸政実の乱を起こした人物でもある。
神宮寺実様の周辺警護もお任せください。
<長門広益>
蠣崎家の譜代家臣。武勇に優れた人物とされる。現在は神宮司家に出向中。
わが主君、蠣崎季広もおよそ5千の兵士を引き連れこちらに向かっております。
すぐにこちらに合流できるかと。
うむ。敵はわずか6名。生死は問わぬ。全軍出撃せよ!!
第1258弾
北へ。
PartB
さてと、作戦は伝えたとおりだ。真琴、準備を頼んだぞ。
真・しょうがないわね。食べ物の恨みは恐ろしいのよ。
敵は眼前にまで迫っている模様です。あと数分で対峙することになります。
神宮司実・・・俺に喧嘩を売ったことを後悔させてやるぜ。
神宮寺軍を目視にて確認!戦闘態勢に入ってください!
戦闘態勢っていってもこちらは6人だけどな。
青森より津軽為信推参!!一番槍もらったぁ。
皆の者!津軽為信に遅れをとるな!青森より南部晴政、参る!
真琴、出番だぜ!!
何だ。あれは。
いや・・・そんなはずはない。
真琴!『だいもんじ』だ!
き、九尾の・・・ば、ばけものめ!函館を火の海にする気か!!
キツネごときにひるむな!突っ込めぇーーー!
物分かりの悪い奴らだ!真琴の狐火は火傷じゃすまないぜ。
『かえんほうしゃ』!
ぐわあああああ。
な、南部殿!!おのれ、総員、突撃!!
真琴、『たたきつける』だ。
何・・・だと・・・!?
一撃で壊滅とは恐るべし真琴殿。敵でなくて本当によかったと思いますよ。
ス・このままの勢いで神宮司実を叩くぞ!
<神宮司実本陣>
実様、大変です。先陣隊の津軽氏、南部氏の両軍ともに壊滅の模様。
そんな馬鹿なことがあるか。おまえタヌキにばかされてるんだ。
タヌキというかキツネのような気が・・・。
申し上げます!謀反です。こちらに向かってきております!
な、なんだと!どこのどいつだ!
松前の蠣崎です。その数5000!
長門!どうなっている!謀反とはどういうことだ!?
わ、私にもさっぱりわかりません。わが主君、蠣崎李広からは何も聞いておりません。
<スイマー陣営>
幽閉されたと聞いていたが慶広がうまく動いてくれたようだな。
父の李広氏は神宮司派。これは神宮司実も予想外だったでしょう。
真琴が九尾に変身していられるのはせいぜい10分だ。
慶広の奇襲もあり、敵が浮足立っている今が最大のチャンスだろう。
3万いた敵兵も大混乱で統制がとれなくなってきている。
ナコルル、リムルル、舞、そしてトシ、一気に勝負を決めるぞ!
了解!!
わかりました。われら『真戦組』四天王の力、みせてやりましょう。
敗走している兵士は一切無視しろ。こちらに向かってくるもののみ排除だ!
命が惜しくばここから去れ!道をあけろっ!!
あ、あれは・・・スイマー!!
それに土方歳四!!いや、それだけじゃない!あれは!!
くっ、スイマーたちがすぐそこまで迫っているじゃないか。
お前たち、俺を守れっ!
情けない。戦力の差は依然として圧倒的にもかかわらず、身の保身に走るとは。
な、なんだと、貴様!裏切り者の主君を持つ貴様も同罪!長門広益を捕えろ!
ならば!
ぐっ・・!き、きさま。
神宮寺実、お前にはここで死んでもらう!
長門殿!あ、あんたなんてことを!
これ以上の戦闘は何も意味をなさないだろう。他のものもすぐに戦闘を中止せよ。
こ、これはどういうことだ。神宮司実がすでに殺害されている。
スイマー殿ですな。私は長門広益。蠣崎家の古くからの家臣であります。
すべての説明は殿から聞いていただけたらと思います。
スイマー先生。援護が遅くなりすみません。
幽閉されたと聞いていたが、どうやってここまで兵を動かした?
彼らが助けてくれました。そのまま父上を捕え幽閉し蠣崎家の家臣を説得。
ここまで兵を引き連れてやってきたということです。
スイマー殿。随分とお久しぶりです。
小和田の目を盗んで北海道に上陸するのは大変でしたよ。
松前城の攻略は、稲葉山城の攻略よりはだいぶ楽でしたけどね。
たとえどれだけ離れていようともスイマー殿のピンチに駆けつけるのが北陸華撃団です。
しばらくスイマー君を見かけないと思っていたら北海道にいたなんてね。
ちょうどピアキャロットに臨時バイトに来ていた竹中君から突然ピザの配達を
手伝ってほしいと言われてね。
気がついたらこんなところまで来ていたわ。全く、とんだピザの出前よ。
おおっ!竹中半兵衛。よくぞ富山から函館まできてくれた。
それに留美さんまで。
北海道の地まで遠路はるばるありがたい。
リジュやつかささんには絶対内緒ですよ。小和田に勘付かれないうちに帰ります。
どうやら戦いは終わったみたいだから急いで竹中君と帰るわ。
お店に帰ってやることもいっぱいあるし。
出張代は竹中君の給与から天引きにしておくからスイマー君は心配しないでいいわ。
そ、そうですか・・・。今月はおこづかい無しになりそうですね。
スイマー先生。まずはこの戦いの処理、蠣崎家にお任せいただけませんでしょうか?
そうだな。神宮司の首を獲ったのも蠣崎家の家臣だし、あとはすべて任せよう。
ふふふ、次期当主候補の慶広様も随分と成長されましたな。
お父上を逆に幽閉してしまうとは。それに神宮司実を討った私の判断は
間違ってはいなかったというわけですね。
というわけだ。安藤氏や九戸氏は素直に祖国にお帰りいただこう。
我らを縛っていた神宮司家は滅亡した。
そのきっかけは、ここにいるスイマー氏とわが蠣崎家の家臣、長門広益によるものだ。
文句はないだろう。
確かにこれ以上の戦いは無用だな。今回の勝者は完全にそちら側だ。
神宮司家からの厳しい圧政はこちらとしても困っていた。素直に感謝させてもらうぞ。
わが主、南部晴政は今回の戦闘で行方不明・・・。しかしながら私としては
好都合な結果だ。我らも退くことにしよう。
こうしてわずか数時間。スイマー側の勝利で平成の函館戦争は終わりを迎えた。
その後、神宮司家に代わり蠣崎家が道南地区を統治していくことになるのであるが
それはまた別の話である。