※このプレイ日記は2015年1月8日に後援者のヘルダイバーさんが製作したものです。








 涼子さん、お疲れさまです!



 どうもお疲れさま、ヘルダイバーくん。



 今日も残業なんですか?














 えぇ、今日は店長がお休みだったでしょう。それに頼まれていた書類も

終わらせないといけないし、帰りは12時過ぎかしら?


 日付が変わってるじゃないですか!俺も手伝いますよ!


 いいのよ、そんなに気を遣わなくても。私だったら平気だから

今日は寮へ帰ってゆっくり休みなさい。


 …分かりました。
















第1317弾





Piaキャロットへようこそ!2


PartA
















 


 時間は11時20分か…頃合いだな。では、行ってくるぞ。


 ハッ!お気をつけて!




涼子さんは平気だと言っていたものの、やはり深夜の女性の一人歩きというのは危険である。

ここは、護衛に向かうのが男の務めというものだろう。










血と肉に餓えたフンババどもが通りの陰から獲物の到来を待ち受けているかもしれない。

そうした手合いから涼子さんが襲撃を受けた時、

彼女を守る事ができるのはヘルダイバーただ一人である。










 とはいったものの、人気のない夜道というのは緊張するな…。

今にも何かが出てきそうな雰囲気だ…。










 


 だがここはラクーンシティでも、神室町でもないんだ。何もないに決まって










 

 ワーッ!!!



 ど、どわああああああああ!!!














 ふふ、こんばんは。どうしたの、こんな夜中に?

…ヘルダイバー君?















 う、うぅ〜ん…。

 だ、大丈夫!?ヘルダイバー君!?









数分後…。













 ごめんなさい。ちょっぴりふざけ過ぎたわね。


 …なんで謝ってるのに顔が笑ってるんですか?


 だって、あそこまできれいに引っかかるとは思わなくて…。


 ひ、ひどい!


 ふふふ…ところで、こんな時間にどうしたのヘルダイバー君?

もしかして…私を迎えに来てくれたとか?


 …ひょっとして、余計なお世話でしたか?











 


 ううん、ありがとう。嬉しいわ。まさか、ヘルダイバー君が迎えに来てくれるなんて

思わなかった。実をいうと電話して誰かに迎えに来てもらおうと思っていたの。

でも、こんなに遅くだから気が引けちゃって…。


 涼子さん…。


 それじゃ帰りましょう。寮まで一緒に…。


 はい!







こうして涼子さんからの待ち伏せ攻撃によって失神するという失態を演じながらも

護衛に成功したヘルダイバー。

これを好機ととらえたヘルダイバーは一つの作戦をたてる。












それは涼子さんの私室への進入作戦である。











 司令、この作戦は時期尚早なのでは?


 別に何をしようってわけでもないさ。涼子さんの休暇日には

俺が彼女の部屋を訪れるということを既成事実にしたいだけだよ。

訪問の理由は業務の相談だ、マネージャーである涼子さんにして当然のことだろ?

実際仕事のことで聞きたいこともあるしな。


 そうですか、分かりました。













 …そうだ。司令、これを…。


 これは…封筒だな。中身は何だ?


 私は少尉から「恐らく今後役に立つので渡してほしい」

いわれただけなので…。



 あぁ、分かったよ。後で確認しておく。











 こんなに朝早くにどうしたの?

 業務のことで色々と相談したいことがあるんですが、

お時間よろしいですか?

 キャロットのことね?いいわ、立ち話もなんだから中へどうぞ。











 コーヒーでいいかしら。あ、それとも紅茶にする?


 …。
















 お茶の用意を。私はダージリンがいい。


 えっ?ごめんなさい、ダージリンはないのよ。


 そうですか…あれ、どうしたんですか?


 ちょっと今から茶葉を買ってくるわね。


 待ってください、冗談ですよ(汗)すいません、紛らわしいことを言ってしまって。













 何に対しても真面目すぎるのかしら、私…。


 え?










なんでも涼子さんは自分が真面目すぎるのではないかと思い悩んでいるらしい。

(真面目でなければこのような悩みは持たないような気がするが…。)

そしてそんな悩みを抱えることになったきっかけは周囲の涼子さんの働き過ぎを懸念する言葉だった。





 私、普通に働いているだけなのよ?


 …少し残業が多すぎるようには感じますね。ほぼ連日じゃないですか。


 それは自分でもわかってるわ。でも、立場上仕方がないことだから…。


 …マネージャーですからね。


 こういう休みの日も何をすればいいのかわからなくて、何をしようか考えてるうちに

時間だけが過ぎちゃうのよ。
仕事が楽しいからと自分ではいい方に解釈しているけど、

本当にこれでいいのかなって時々感じて…。


 何か趣味を持ってみたらどうですか?仕事より熱中できるものが見つかれば、

休日の使い方や仕事の考え方も変わるんじゃないですか?












 それはダメ。私の趣味は仕事だもの…。


 …そうですか。











 あ、コーヒーのおかわりを持ってくるわね。

 …どうも。













 (こっちが業務についての相談をしに来たはずなのに、いつの間にか

立場が逆転してしまったな…。)

(こういうときは室内にこもっているよりも外に出た方がいいのだが、バイトばっかりしていて

この辺の土地勘がないんだよな…。)











 (…どうしたものか…。)










 


 (…役に立つもの…ねぇ。ダメもとで開けてみるか…。…これは!










 


 (こいつはすごいぞ…!プールのチケットだ!)













 はい、冷房が効いているからホットにしておいたわよ。


 あの、涼子さん。


 なに?ヘルダイバー君。

 財布の中からプールのチケットが出てきたんですが、もしよかったら

二人でプールに遊びに行きませんか?

こういうときは部屋で話し合うよりも外で思いっきり遊んだ方が絶対にいいはずですよ!


 …。


 もし、俺と一緒が嫌というなら諦めますが…。













 ふふ、プールか。たまにはそういうのもいいかもしれないわね。


 …では!


 いいわよ。一緒にプールへ行きましょう。


 分かりました!早速準備をしてきます!(よくやった!少尉!)











ヘルダイバーの副官であるガディ・キンゼーの補佐を行うヘルダイバー軍の紅一点・少尉。

その真意はわからないものの、彼女の贈り物は結果として涼子さんとのデートという

ヘルダイバーにとって最高の結果を生み出した。














 …涼子さん、遅いなぁ…。

(涼子さんの水着ってどんな感じなんだろう?露出は少なそうだな…。)












 (…いや、むしろ露出の少ない学校指定のような水着の方が…ンフフ

 ヘルダイバー君、お待たせ。

 いえ、全然待ってなんかいませ…















 んよ…。

 恥ずかしいから、あまり見つめないでね…。

 (なんてこった、まいったぜ…。)











涼子さんの水着姿はヘルダイバーの予想をはるかに超えるとても刺激的なものだった(汗)












 

なぜ涼子さんがこのような水着を着ているかというと、Piaキャロットの同僚であり古くからの友人である

皆瀬葵(みなせあおい)さんに無理やり買わされたものらしい。


真面目な涼子さんとしてはこのような水着を着ることには抵抗があるだろうが、

ヘルダイバーからは一言だけ。









葵さん、素敵な水着ありがとうございます☆









 

…その後調子に乗ったヘルダイバーは飛び込み台に挑戦し、見事に失敗してしまうが

涼子さんの顔に失望の色はなく、笑顔があるのみであった。




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 ところでなんでプールのチケットなんて渡したんだ?


 いざ双葉さんとのデートとなったときに周辺の地理に不案内な司令が困惑しないように、

というだけだったんですが…。

    まさか渡した直後にそのような形で役に立つとは思いませんでした。


 ハハハ、なんにせよ司令の私室進出作戦の成功の立役者はお前だよ、

少尉。


 しかし、俺の二度にわたる失態を失望することなく笑ってくれるとは…

本当にできた人だよ、涼子さんは。


 ですが同時に惜しい人物でもありますね、司令。


 …どういうことだ?ジェノアス。


 涼子さんはたぐいまれなる美貌を持っています。

        しかしながら彼女のかけているメガネがその美貌を殺してしまっており、

これは非常に残念なことだといえます。

まぁ、司令も涼子さんがメガネを外すことを期待して仲を深めているんでしょうが…。

…司令?











 ……。


 ヒッ!少尉、これは!?


 ……。(汗)


 ちょ、ちょっと!なんで目をそらしているんですか!?

クライバー大佐ァ、助けてください!


 案ずるな…骨は拾ってやる。


 なに言ってるんですか!大佐ぁ〜(汗)


 …。


 あの…、自分は何かまずいことでm













 おぉぉっ!?あ…あががごが…


 …「美貌を殺している」だぁ?…「外すことを期待している」だぁ?












 ふざけんなッ!!


 グワッ!












 メガネっ娘のメガネはなぁ…チョバムアーマーじゃねぇんだぞ!!

…まさかお前はプールでの涼子さんの犯罪的な美しさを見ても心が揺るがず

「メガネをはずせば綺麗なのになぁ」などということを考えていたのか!?


 は…はひ、ちょっとだけ…。













 この野郎!!おまえなんか…おまえなんか…。


 ウゥゥゥ…。


 司令…それ以上はやめて下さい。ジェノアスが壊れてしまいます。


 …分かった。おい、ポンコツ野郎、これだけ言っておく。














 俺は伊達とか裸眼主義が一番嫌ェなんだ。よく覚えとけ。