人気ファミリーレストラン「Piaキャロット」24号店のマネージャー、岩倉夏姫。

仕事に厳しくも美しい夏姫に好意を寄せるのはアヴァロン軍の兵士、馬鉄。








 

境遇も歩んできた道も違うが、徐々に馬鉄に心を許していく夏姫。

そして・・・。














 
相変わらず頑張っているわね。今日も休憩を返上するつもりかしら?



 あっ。もう休憩時間なんですね。すっかり忘れてました。



 馬鉄くん。
今日の五時以降って、予定空いている?



 仕事の後ですか?大丈夫ですけど。



 じゃあ
縁日に連れて行ってくれたお礼をさせて頂戴。














 今日は感謝の意味を込めて
手作り料理をご馳走するわ。



 いいんですか!
ありがとうございます★













第1345弾





Piaキャロットへようこそ!3


PartC















 
美味しい、お世辞抜きですごく!夏姫さんって料理が上手なんですね。



 ふふ。ありがとう。








 


 この料理は私が本店で働いていた頃、
マネージャーから教えてもらったものなの。



 なんて料理なんですか、これ。













 ビーフストロガノフ。私もよくは知らないけどロシアの家庭料理らしいわ。



 
なに、ロシア!?



 ええ。そうだけど?



 別にたいしたことじゃないんですけど、
ロシア兵器を使う強大な国家がありまして。















 アヴァロン軍のみならず
日本中の軍閥が怖がってるんです。



 あら、どうして。



 あ、いや、なんでもないです。忘れてください。













 (それにしても、シチュエーションだけを考えると、まるで恋人同士だな)











 夏姫さん。今日だけは・・・いえ、食事をしている今だけでも夏姫さんと恋人同士だと

思ってもいいですか?



 ふふふ。
恋人になって何をするつもり??



 えっ!いや、別にその・・・(汗)



 ふふふ。











 恋人だったらもう少し恋人らしく振舞わなきゃダメよ?



 (むむむ。完全に夏姫さんの方が上手だな。まいったぜw)













恋人同士となった馬鉄と夏姫。



※ここからは画像のみ掲載します。どうぞお楽しみください・・・・。




















































 夏姫さん。おはようございます。













 おはよう。ふふ、昨日はぐっすり眠れたみたいね。



 ええ。夏姫さんと一緒に朝を迎えるなんて、なんだか夢みたいです。



 馬鉄くん。



 はい?



 昨日のことだけど、なかったことにしてほしい。
忘れて欲しいの。



 !?



 たぶん私は馬鉄くんのことを好きになり始めている。だから、お願いなの。

私はもう、あなたと昨日のような関係は持てない。

これ以上続けたら、
もっとあなたのことを好きなってしまう。













 今まではぐらかしてきたけど、
私には婚約者がいるの。



 婚約者が・・・。



 一年ほど前から結婚を前提にお付き合いをしているわ。















 
元木さんていうの。元木誠二さん・・・。



 ・・・。



 何度かデートをしたけど、元木さんは私にはもったいない男性。ただ、
私は彼の前では

自分の居場所が見つからないの。












 そこにいるだけで、まるでお人形のよう・・・。



 夏姫さんはそのひと・・・元木さんのことを好きじゃないんですか?



 好きだったのは確かよ。誰よりも彼を。でも、三ヶ月前に正式に結婚を申し込まれて

未だに答えを返せないでいるの。














 
私には彼の求婚を断ることはできない。だから、あなたとはもう会えない。













 さようなら・・・。



 夏姫さん、俺にも言いたいことがあります。















 好きです。夏姫さんのことが誰よりも。














 夏姫さんに婚約者がいるとしても、それでも
俺の気持ちは変わりません。



 馬鉄くん。
私を、困らせないで・・・。

















その日の夜---










 夏姫さんにもう一度会いたい。でも、会ってどうすればいいんだろう。

ひょっとしたらこの想い。

「はじめての女性」として特別な感情を抱いているだけかもしれない。












 でも今朝は本心から夏姫さんのことが好きだと思った。
この気持ちは否定したくない。

そんなことをすれば自分自身を否定してしまう。













 馬鉄くん、いったいどうしたの?こんな時間に・・・。



 夏姫さん。俺も昨夜のことを忘れようと思いました。
でも、できませんでした。

お願いです。
俺のことを嫌いだと言ってください。

そうすれば・・・夏姫さんへの想いを断ち切れます。













 馬鉄くん。
本当にバカね。



 夏姫さん・・・。



 嫌いだなんて私には言えない。
言えるはずがないわ。私は臆病な女。

誠二さんから逃げて、答えを出すことが怖くてこの街へやってきた。

馬鉄くん。
今だけでいいから、私を強く抱きしめて。













 俺は今だけじゃなく、ずっと・・・
いつまでも夏姫さんを抱きしめていたい。




















例によって画像のみ掲載★

















 おはよう。ちゃんと遅刻せずに来られたみたいね。



 朝まで体力を消耗することをした手前、遅刻だけは絶対に出来ませんよ。














 もう。バカなこと言ってないで早く着替えなさい。



 了解です!












 


 あの鬼のマネージャーが。ずいぶんと女らしくなったもんだ。



 別に鬼なんかじゃないよ。あの人は俺たちと同じ、普通の人だよ。














 まあどっちでもいいさ。若いうちは青春すべきだ。夏姫さんもそうだが、


お前も最近よく笑うようになったな。




 はは。そうかな。



 で、夏姫さんだが従業員の女の子の話じゃあ、
店に男が来て一緒に外へ

出て行ったらしいぜ。













 男か。もしかしなくても婚約者の・・・。






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 そういえばアンタのほうはどうなんだ、マーカー。



 何がだ?



 
従業員の女の子と仲良くなったりしてないのか?



 ううむ。バイトの子をデートに誘って
自家用ジェット機に乗せたんだが・・・















 
「二度と乗りたくない」だそうだ。



 一体何に乗せたんだ。
















 
Me163さ。



 
・・・そりゃマズいよ。