※このプレイ日記は2014年4月6日に後援者のスイマーさんが製作したものです。




第1041弾





北へ


PartC














蠣崎慶広が誘拐されてから一夜が明け、スイマーは犯人が指定した場所へ向かっていた。












ス・(今日は花火大会か。多くの人間が函館の海側に移動している。犯人め、考えているな)










函館五稜郭。

その敷地内にある小屋の地下が犯人の指定してきた場所である。













 なるほど。隠し階段になっているのか。













地下へ降りるスイマー。

なんとそこはモンスターハウスともいえる荒くれ者の集団が待ち構えていた。















 雑魚が。けちらしてくれるわ。














 俺の人質を奪うとは舐めた真似をしてくれる。今いくぜ。













〜10分後〜











 くそっ。随分と手間取ったぜ。あの奥の部屋が怪しいな。









 スイマー先生!!



 ここか。助けに来たぞ。



 あれだけの兵隊を倒してここまできたか。



 何者だ!?

















 俺の名は土方歳四。土方歳三のDNAをもとに作られたクローン人間だ。

北陸華撃団元将軍スイマー。

神宮司家のため貴様にはここで死んでもらう。



 やはり神宮司家の差し金か。



 神宮司実様は今回のことには関与していない。

父上であり神宮司家の現当主からの勅命だ。

とにかく貴様が邪魔なのだ。いざ、尋常に勝負!



 (この男・・・。できる)



 スイマー先生。彼は新撰組副長、土方歳三と同じ能力を兼ね備えた男です。

気を付けて。











 (やつはおそらくすでにオリジナル以上の実力者。単純な剣術では俺より上だろう。

もし土方歳三と同じならば「平突き」で来るはず・・・。)



 覚悟!!



 (奴の動きの先を読め・・・。)










 


 ギガブレイク!!



 ぐはっ!
















 勝負あったな・・・。突きがくると山を張っていたおかげでカウンターを決める

ことができた。きわどい勝負だったがな。



 もう動けん。好きにするがいい。















 なんだ、この警報音は?



 ここを爆破するスイッチが押されたのだろう・・・。



 馬鹿な。神宮司のお偉いさんは仲間ごと吹き飛ばすというのか。



 当主様は手段を選ばない。貴様を消すためには何でもするさ。



 慶広!ここを急いで脱出するぞ。アンタもくるんだ。ここで死なせるのは惜しい。



 は、はい!



 無茶な。もう建物の崩壊は始まっている。諦めろ。



 こいつを使う。『キメラの翼』だ。昔、旅先で手に入れた貴重なお宝だが

出し惜しみしている場合ではなかろう。

使えば自分が行ったことのある地域に戻れる幻のアイテムだ。

問題は天井だが、ぶち抜けば問題なく脱出できるはず。











 いくぞ。しっかりつかまってろ!



 浮き上がった!!うわあー!














脱出に成功したスイマー。

ボロボロになりながらも家に戻ってきたのだった。







 スイマー先生。驚きました。あんなことができるなんて。



 運が良かった。そして土方歳四よ。おまえはあそこで死んだ・・・。

ならば・・・














 ・・・・余の部下にならんか・・・?



 俺は神宮司家の人間。しばらくここで考えさせてもらう。



 良い返事を待ってるぞ。















その時、携帯電話に着信電話が鳴った。発信元は不明。無言電話であった。

かすかに聞こえるのは花火の音。







 いたずら電話でしょうか?



 そういえば今日は花火大会だったな。俺はいかねばならん。



 スイマー先生!あなたも重傷なのですよ。今、外に出るなんて無茶です。



 ・・・約束したからな。歳四の面倒は慶広、お前に任す。













 

スイマーの向かった先は函館を見下ろすことのできる函館山。

そこには茜木温子がいた。












携帯電話に電話をかけたのは茜木温子であった。

スイマーは携帯電話から聞こえる花火の音から茜木温子のいる位置を推測。

函館山に向かったのであった。











 

スイマーにとって長い一日は終わった。










次回、最終回。

スイマーと茜木温子はハッピーエンドを迎えることができるのだろうか?




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