※このプレイ日記は2014年1月13日に神奈川県の後援者、蒼皇さんが製作したものです。






第990弾





RUSE


PartB









アルバトロス帝国

かつて第800弾から801弾にかけて群馬参謀ナカユウや最高幹部とつおを相手に

激戦を繰り広げた帝国。

実態は連合の仇敵アポロンの隠れ蓑であり、その野望もある一人の漢の活躍により断たれた。

しかし、異なる時間軸、異なる世界においても彼らは存在した。

総統の亡霊として。















 
 なんとか奇襲には耐え切ったが戦力の半分は失ったな。
 
 しかし何故、アヴァロン軍とアルバトロス軍が徒党を組んで我らに攻撃を。
 










 説明してやろう。
 
 貴様はウィルソン!

 今回の作戦の目標は君たちではなくあの老人皇帝の方なのだよ。
 
 どういうことだ。
 






 
 



(アルバトロス指揮官) 我々の敬愛する総統閣下を暗殺し帝政復活などという

世迷言を我々は決して認めん!
 
 だからクーデターを起こしたのか。
 
 ハッ、もはや我々は総統亡きドイツなどを祖国などとは思っておらん。

この地は我らアルバトロス帝国によって支配されるのだよ。
 
 (これがあの機密書類の正体か)
 
 ヴィルヘルム。貴様にはまたこの地から去ってもらう。永遠にな、フハハハ!
 
 ・・・ふざけるな、小童が!
 
 ッ!?
 
 己が理想を達成出来ぬから祖国を恨む、それはよかろう。

嘗て余もそうであった。だが!

その野望の為に祖国に仇なすこと、余はカイザーとして、

一人の人間として決して許さん!
 
 し、死にぞこないが、半壊状態の軍で我ら連合軍を倒せるものなら

やってみるがいい!(汗
 






 
 なるほど。では何故君たちアヴァロン軍が協力しているのだね?
 
 昨今のロングソードの連中との戦いで我らにも少なくない損害がでている。

そこで奴らの手が伸びていない場所に拠点を作ることになった。
 
 (だからといって、別時間軸の世界にまで来たのか。奴らに技術を渡しすぎたな)
 
 そして彼らに協力するかわりに拠点をつくる許可と物資人員を供給してくれるよう

条約を交わしたのだよ。彼らと我々は理念が近いからな。
 
 ・・・・・・。
 
 蒼皇。君は憎きロングソードの後援者だ。

が、同時に我らの重要なパートナーでもある。

この場から手を引いてくれるのなら君たちには不干渉を約束しよう。
 
 (ここでヴィルヘルム皇帝を見捨てれば今回の件はなんとか収まる。

奴らに借りを作るのは痛いがここは・・・)
 
 そうだな、そちらの申し出は理解した。だがこちらも準備が必要だ、少しばかり時間が欲しい。
 
 よかろう。
 














 
 それで書記長はどうすると?
 
 わからん、軍には待機命令を出したまま対策を考えているらしい。
 
 そうですか。しかしまさかあのアヴァロン軍とアルバトロス帝国が

同盟を結ぶとは・・・。
 
 別時間ではアポロンに利用され、なおかつ元アヴァロン軍スパイだったあの漢によって

壊滅させられたのが、この時間軸では協力体制だからな。
 
 我々の方の時間軸を知らないアルバトロス帝国はともかく、

我らと同じく時間を超えてきたアヴァロン軍はどういうつもりでしょうか?
 
 あいつらはどうもアヴァロン軍の中でも最過激派に属するグループらしい。

ならロングソードに復讐するためならなんでもするだろう。
 
 互いに復讐心に取り憑かれた者たちという訳ですか。

それで、どうするのですか。
 
 ・・・アテにしていた隊長の仲裁もこの状況では不可能だ。

先方も我々の事は見逃してくれるとも言っている。ならば―
 
 蒼皇君、少し良いかな?
 
 はい?
 
 
 










ドイツ軍本部
 




 全将兵に告ぐ。例え全ての砲が壊れ、全ての弾を撃ち尽くそうとも、

余は最後まで諸君と、我が祖国と共に戦い続ける事を誓おう。
 
 皇帝陛下。
 
 ・・・まだ撤退しておらんかったのか。
 
 ・・・はい。
 
 此度の事態は全て余に責任がある。卿は無関係じゃ、

この場を去っても誰も咎めはせんよ。
 
 陛下、その必要はございません。
 










 
アルバトロス・アヴァロン連合司令部
 





 フン、無駄な悪あがきをするものだな(嘲笑
 
 我々との力の差が理解できないようだな。哀れな旧世紀の人間だ。
 
 まさに貴官の言うとおりだな。愚かなことだ、ハハハハ。
 
 (バカな男だ。君もその一人なのだよ(嘲笑)
 




 
 ―聞こえるかね?アヴァロン軍及びアルバトロス帝国の諸君。
 
 ん?なんだこの通信は。聞こえている、何のようだ。
 
 退却前の挨拶かね。律儀なことだな。
 
 いやそうではないよ。只今より我が軍は君たちに対し宣戦布告する。
 
 なんだと!?
 
 どういうつもりだ!







 
 
 あのちょび髭の後釜を継ごうなどという馬鹿どもを我々が見過ごすと本気で

思っていたのかね?

貴様らは永久に我らに刈られる運命なのだよ。
 
 ふざけたことをぬけぬけと(怒
 
 何度でも地獄に叩き落としてやろう。彼の地こそ貴様らに最もお似合いの場所だ。
 



ブツッ






 
 フ、奴らも先の読めぬ愚か者だったようだな。せっかく生き残れる機会を与えたのを。
 
 全軍!進撃開始!
 
 









レッドスター司令部
 






 見たかね彼らの驚いた顔を(笑
 
 はぁ・・・。どうせなら黙って背後から一気に叩けば良かったのでは?
 
 それではあまりにも無粋ではないか。たまには君も

そういう腹黒い考え方はやめたまえ。
 
 (いやあんたにだけは言われたくないんですが)
 
 司令、聞こえますか?
 
 問題ない。聞こえているぞ。
 


 おい赤いの。これはどういうことじゃ。
 
 今の宣言通りだ。我々にとってもあの亡霊たちは仇敵。非常に不本意だが、

此度だけは共に戦おう。
 
 フン、赤どもの協力など不要!・・・と言いたいがそんな建前を言える

状況でもない。礼を言う。
 








 
 これはあれか?「不幸中の幸い」ってやつか?
 
 まあ何はともあれ、これで敵と正面から戦えますね。

それでも戦力的には微妙ですが。
 
 敵は数に勝る連合軍、対してこちらは戦力に劣り、おまけに急造の同盟軍か。
 
 不安かね?
 
 ・・・私だけ逃げようとしても後ろからズドン、でしょ?
 
 さすが蒼皇君、よくわかっているね(赤笑
 









 
 それでは状況説明をさせていただきます。
 
敵連合軍は当初ドイツ帝国軍(以後帝国軍)本隊が駐留していたエルベ川対岸に

陣地を形成。

帝国軍はエルベ川のこちら側に移動部隊展開をしています。
 
 レッドスター軍は位置は変わっていない、しかし敵の奇襲による影響が少なからずあるな。
 
 陸軍はさほどでもないが航空戦力がほぼ壊滅状態だ。

おいそっちはどうだ。

 うむ、敵の攻撃が集中したこともあって陸、空共にかなり打撃を受けたの。

だが空軍に関しては帝国各地の部隊に来援要請をしてあるし

虎の子の機甲部隊は健在じゃ。
 
 そうしますと陸軍はレッドスター軍、空軍は帝国軍が指揮権を

もつという事で良いですね。
 
 それでよかろう。ただこちらの陸軍は防衛で手一杯になるであろうから

あまり期待はせぬことだ。
 
 こちらも異存はない。さっそく部隊を前線に展開させるぞ。
 
 ならばできるだけ早くしましょう。どうやらアヴァロン軍はアメリカ製の兵器を

使用しているそうです。
 
 あの国の兵器か。ということは・・・。
 
 チッ、少々面倒なことになるな。
 
 あの、話しについていけていないんですが、

何がやっかいなんですか?
 
 当たり前だが各軍には偵察車両があるだろう、

いやとにかくこれを見てみろ。
 












 
 これは、今会戦で交戦中の全軍の基本的な偵察車両ですね。
 
 これまた当たり前だが各軍それぞれ、兵器は異なるのだから性能、

生産に必要なコストも異なる。
 
 我が軍の「キューベルワーゲン」は非武装だが速度が早い。
 
 我が軍の「BA-11」は装甲があり武装もあるが速度がかなり遅く、

コストも高い。
 
 対してこのアヴァロン軍の使用している「ウィリスジープ」は帝国軍のキューベルと

同性能なのにコストは半分なんてわけのわからん性能なのだ。
 
 は、半分!?それはつまりこっちが一両つくるコストで

二両つくれるってことじゃないですか!
 
 ドラコルル卿も軍人、ことの重要性に気づいたか。

そうだそこが問題なのじゃ。
 
 偵察車両などというものは消耗品だ、敵も味方も率先して潰しにかかる、

故にコストの安さと前線にすぐ行ける速さが最重要項目だ。
 









 
 それを全て満たしているこいつはかなり厄介な存在なわけだ。

今頃アヴァロン軍の奴らもバカみたいに大量に生産しているかもしれないわけだ。
 
 とにかく作戦会議はひとまず終わりとしてすぐにでもエルベ川まで進出するべきだ。
 
 では各軍行動開始!
 



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