※このプレイ日記は2014年1月13日に神奈川県の後援者、蒼皇さんが製作したものです。











戦いが始まる前は楽勝だと思っていた。敵は老いぼれ皇帝の率いる僅かな軍勢だけ。

レッドスターの奴らが手を結ぶわけがないってな。

ところがあの犬猿の仲の両軍が同盟を結んだって聞いた。

とにかく驚いたがそれでもすぐに勝てると思っていた。

みんな言っていたよ、

『今まで敵同士だった連中が連携できるわけない。どうせ各個撃破ですぐケリがつく』と。

だが、戦いが始まるとすぐにみんな気づいちまった。

『あぁ、俺たちは魔女の釜の蓋を開けちまった』ってな。



元・アヴァロン軍兵士の手紙より抜粋
















第990弾





RUSE


PartC











 
 
 
 とにかくまずは兵舎を設営して「ライフル銃兵」と偵察車「BA-11」を招集、

前線を偵察させなくては。
 
 こちら側で出すんですか?ドイツ軍に任せた方がよろしいのでは?
 
 本来ならそうしたいが向こうは余裕がない。

左翼戦線は我らがなんとかするしかあるまい。
 
 司令、なぜ帝国軍に偵察部隊を任せたかったのですか?

やはり偵察車の性能のせいですか?
 









 
 それもあるがこのデータを見てくれ、同じ軽歩兵でも帝国軍の「擲弾兵」と

レッドスターの「ライフル銃兵」では火力性能が違いすぎるのだ。
 
 これは・・・対人は倍、対装甲性能も差がありますね。

なるほど当たり前ですが歩兵も軍によって装備、性能は違うのですね。
 
 まあレッドスターは歩兵系の生産速度がバカみたいに早い(畑で人がとれる国)から

一概に劣っているとも言えんが。特に欠点なのが対装甲性能だ。
 
 え、倍の差がある対人ではなくですか?
 






 
 相手が歩兵なら数で攻めればいいだけだ。

問題はそれぞれの対装甲兵器が「梱包爆薬」と「パンツァーファウスト」な所だ。
 
「パンツァーファウスト」や「バズーカ」などを装備する部隊は

発射すればそれはまっすぐ目標に飛ぶからまず命中する。
 








 

 ところが「梱包爆薬」はさきの図のとおり、爆薬を相手に投げてそれが爆発する。

この時、相手がそれなりの速さで動いているとまず当たらない。
 
 それは・・・。
 
 以前、百足川が「擲弾兵5が潜む街で重戦車3両喰われた」とか言っていただろ。

私はこのライフル銃兵8ユニットいた街を悠々と突破してきた軽戦車を見たことがある。
 
 それっている意味全くないじゃないですか・・・。

ん、司令偵察部隊がアヴァロン軍部隊の第一波を発見したと連絡です!
 
 くっ!私の想定より早いだと。
 
 ドラコルル君、敵の編成は?
 










 
 アメリカ製の「スチュアート軽戦車」と「M3リー中戦車」です。
 
 フン、あんな堕落した国のトラクターなど。この「T-34」の敵ではないわ!









 

 
 レッドスター軍が誇る中戦車ですね。これがあればこの程度の敵など・・・。










 
 
 祖国の敵に鉄槌を!
 
 よし、この機に乗じ一気に逆撃しましょう。
 







 
 ダメだ、今度は中央のトルガウ市にアルバトロス軍が侵攻を開始した。
 
 ドラコルル。お前はドイツ軍でカイザーの補佐をしろ。

そちらは任せたぞ。
 
 了解。
 















 
 
 怯むな!なんとしてもトルガウを守り通せ!(いかんな、これでは消耗戦だ。)
 
 陛下!ご無事ですか。
 
 おお、ドラコルル卿か。よく来てくれた。

見ての通りじゃ。

善戦はしているがこのままでは先に消耗するのは我が軍だ。
 
 (ここで戦力を消耗しすぎたら最悪戦線崩壊もありえる。ならば)
 
陛下、ここは一旦トルガウ市から後退いたしましょう。
 
 なっ、卿はなにを言っておる!?

それは敵にエルベ川のこちら側に橋頭堡を築かせるのと同義だぞ!
 
 そうです、それでいいのです。ここでこちらがあっさり後退すれば

敵はこちらに戦意がないと思い攻勢を強めるでしょう。
 












 
 
 しかし街の出口付近は森林帯。そこに我が方の精鋭である重歩兵「突撃擲弾兵」

(擲弾兵の上位部隊で通常部隊では対装甲攻撃力がゲーム中最強)

を伏せておけば奇襲効果も合わさり並の戦力では突破は不可能です。
 
 つまり後退することで敵戦力をトルガウ市という閉じた環境に向かわせるのじゃな。

だが敵が罠に気づく可能性はあるまいか?
 
 最初はともかく途中で必ず気づくでしょう。

ですが気づいたところで問題はありません。

攻撃してこないのならばその分こちらに戦力を再編成する時間ができるだけ。

敵にはそもそも攻撃する選択肢しかありません。
 
 (そうかトルガウを奴らにくれてやることで逆に

その
戦果が足かせとなって戦力を他所に回せなくするのか!

そこまで相手の心理を読んでいるのか)
 
・・・・よかろう。至急前線の部隊に連絡を。
 
 ハッ!







 
 
アヴァロン・アルバトロス連合軍司令部






 
 こんな戦いは予想していなかった・・・。
 
 レッドスター軍と蒼皇が敵対したのも予想外だったが

それでもこの苦戦は想定外すぎる。
 










 そちらが敵トルガウ突破に苦戦しているせいで余力ができた帝国軍の戦車が

我がアヴァロン軍戦線にまで現れているぞ。
 











 
 W号戦車とT-34が共に戦うなんて・・・。悪い夢だ。
 
 貴様何を他人事のように言っている!貴様らが突破できないから

こうなっているのだろうが!(怒
 
 何を言うか!貴様らこそ第一波攻撃に失敗しよって。あれがうまくいっていれば

こんなことにそもそもならんわっ!(怒
 
 何だと!
 
 文句があるのか!?
 
 ・・・・・・。
 
 ・・・・・・。
 
 ・・・いかん。こんな事をしている戦況ではない。冷静にならなくては。
 
 そうだな。すまん。
 
 で、次はどうでる。
 
 この状況ではこちらから再度攻勢に出ても無意味だ。アルバトロス軍側は

小競り合いをしつつ次の攻勢用戦力を集める。
 
 ならばそれまでの間は我々アヴァロン軍が擬似攻勢にでて注意を集めておこう。

それとエルベ川を敵に突破されないよう重厚な防衛線を築く必要もあるな。
 
 ・・・よろしく頼む。(クッ、どさくさに紛れて一帯を自らの勢力圏にする気だな)
 
 (フン、の善戦は痛いがこれでアルバトロスの連中により多く貸しが

作れるのも事実だ、せいぜい利用するとしよう)
 











 
 
 帝国軍の方もなんとか戦線を維持しているようだな。







 
 
 ええ、こちらからも親衛隊を派遣して主に敵歩兵部隊の駆逐に当てて

いますから。さて。
 









蒼皇の歴史紹介コーナー
 








ソビエト連邦の親衛隊

第二次大戦における親衛隊というと悪名高きナチス党の治安組織たる親衛隊や

軍事組織である武装親衛隊が有名ですが、ソ連邦にも親衛隊は存在しました。

一見すると奇妙な話しです。

普通親衛隊や近衛隊というのは君主を護衛する部隊をさします。

君主制を真っ向から否定するソ連に何故、親衛隊?
この親衛隊、ナチスの親衛隊と違って党の機関というわけではなく武勲大なる部隊への名誉称号、

つまりエリート部隊の証というわけです。

例えばスターリングラード方面軍第62軍という部隊はその戦功を称えられ

名前を第8親衛軍に変えています。

先程のと関連する話しですが、

ソ連の親衛隊称号はあくまでも戦功著しい部隊への称号ですので

航空隊や艦隊にも与えられています。 (例)第16親衛戦闘機航空連隊など

そしてソ連の面白いとこはこの親衛隊称号が部隊だけでなくいろいろなものに付くとこです。
例えば海軍の艦には何隻か「親衛艦」の称号を持つものがありますし、

似たようなものでは都市に「ソ連邦英雄」称号を与えた「英雄都市」なんてのもあります。
 
ちなみに、たぶんレッドスター軍にも親衛隊は存在するでしょうね。
レッドスター連邦陸軍第28親衛狙撃師団とか戦略ロケット軍第47親衛ロケット師団とか。
・・・なんでしょう。全く勝てる気がしない。








 
 
 蒼皇君。誰に向かって喋っているんだね?
 
 いえ、ちょっと。
 
 敵アヴァロン軍に動きがあった。攻撃に備えたほうがいいだろう。












 
 
 パーシング重戦車ですか。あれって確か大戦中はほんの数両しか

配備されなかったんじゃ・・・。
 
 これは資本主義者どもの陰謀に違いない。

おのれ、エレクトロニック・アーツ!(発売会社です)
 
 落ち着いてください(汗 ともかく中戦車のT-34では不利すぎます。

こちらも重戦車を投入しましょう。












 
 
 行け!我が軍が誇るIS-2重戦車

(IS=ヨシフ・スターリンのイニシャル。戦車の名前が国家指導者って・・・)
 
 気のせいでしょうか、IS-2は122mm砲なのにパーシングの90mm砲より

威力が低く見えるんですが(汗
 
 おのれ!どこまで我らの邪魔をするか資本主義者め!

Eugen Systemsに懲罰を
!(怒
 (開発会社です)












 


 
 と、とにかくこれではまずいので直ちに「対戦車基地」を設置してください。
 
 なるほど駆逐戦車でしとめるのか。
 
 駆逐戦車「Su-100」はティーガーやパンターなどのドイツ戦車を仕留めるだけの性能から

アニマルキラーなんて言われるぐらいですから大丈夫なはずです。
 
ただ装甲はそんなに厚くないので装甲の厚いIS-2を前面に出して

その後ろから攻撃するようにしましょう。
 
 よし、レッドスター全軍に命令!

反撃せよ、奴らにこれ以上一歩も進ませるな!
 
 















レッドスター軍は最精鋭たる機甲師団を投入することによってアヴァロン軍の

第二波攻撃を退けることに成功。

しかしその間を利用してアヴァロン軍はエルベ川の自軍側岸一帯に重厚な防衛線を築く。
これにより左翼戦線は両軍共に突破することができず、

全ての戦線が膠着状態に陥ってしまうのだった。
 



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